
今回は“積み立てNISAの活用”について言及します。
積み立てNISAとは一体何なのか?
『テレビでも新聞でも会話の中でも、積み立てNISAはよく出るし、何となくオトクなものだとは理解している…』
ただ、
『中々仕事が忙しいし、金融の知識も疎いし…一から調べるのはちょっと…今困ってないし…』
と、興味はもちつつも本腰を入れて調べていない人は結構いる気がします。
何を隠そう、私もつい最近まで忙しさにかまけて何も調べていなかった人のうちの一人でした。私の場合、金融業界にいった友人たちか
『オマエは本当に情弱すぎるww』
と小バカにされながらも
『うまい話には裏があると聞くので信用できない…』
の一点張りで何もしてきませんでした。
ただ、最近色々と本やらネットやらで興味本位で調べていたら、
『あーこれは確かにオトクだわ』
と分かったのと同時に早くに動くべきだったと後悔しています。
そのため、似たような思考の人に向けて調べたことを整理してみます。
興味を持ちつつも多忙な日々に振り舞われている方の一助になれば幸いです。
目次
結論めいた話
まず、この積立NISAというものですが、個人的な結論としては
『誰もが有無を言わずに速攻やるべきもの』
だと分かりました。
私の場合、気づいた時からはじめていれば、すでに40万以上得をしていたことに気づき愕然としました。。
(Macbook買えるやん…)
後述しますが登録自体は10分くらいで終わります。
そのため、深く考えず、とりあえず登録してから考えれば良いというのが所感です。(後から金額を変えたり引き下ろしたりもできます)
そして、月々投資する金額も月々100円から~30000円強までいけるので
お試しで1000円くらいから様子見でいくのか、貯金・財形みたいな感覚で30000円をポンといれはじめてみるかは今のお金状況によります。
(むろん私は30000円をつっこみはじめました)
とはいえ、
「どんな仕組みか、得する理由が分からない限り手は出せないよ」
というのが大体数の意見だお供居ますので、
関連する用語も含めて、最低限何を抑えときゃいいのか?という点で整理をします。
調べてみて分かった抑えドコのポイントは以下の通り
-
関連する用語の整理
-
初心者向けの理由とは
-
まずやるべきこと
順に触れます。
関連する用語の整理

そもそも関連してでてくる投資信託とは何か、インデックス投資とは何か
『カタカナが出てくる時点でもう分けわからん…』
調べてみても、当てがつけられないので、どこからどこまでを抑えればいいのかピンときません。
そのため、まずは知識を整理する上で最低限、抑えるべき用語の定義から整理します。
投資信託とは何か?
まず、投資信託です。
名前からしてお金持ちのおじいちゃん・お婆ちゃんがやっている資産運用の何かくらいにしか思っていませんでした。
お恥ずかしいことに、就活をして普通銀行の他に信託銀行というものが別立てであることを知るものの、一体何をしているのか分からないまま、今に至りました。
では、結局何なのか。この単語は以下のように分解して考えると理解がしやすいです。
投資はなんとなくイメージがつきます。
株など、自分の資産をつっこんで、ギャンブル的にベットして当たればその利回り分をリターンされるイメージです。
ただ信託とは何なのか?
これは調べるとザックリと以下のようなニュアンスです。
つまり、自分の資産を専門家を信じて託し損が出ないように安全に運用してもらうことを指します。
また、ここで、資産というのは幅が広く、お金等の貨幣は勿論のこと、株式・不動産・金銀プラチナに至るまで、価値になるもの全てを含みます。
つまり、信託銀行の役割とは、お金持ちの人の財産を預かって、それを運用して資産が下がらないように守ること。
そして、運用して得た利益をお金持ちのお客さんに返しつつも、稼いだ分のいくらかをフィーとしてもらうというようなビジネスだったりします。
正確に言うと違うのかもしれませんが、ざっくりこんなイメージをもっておければ後の話が繋がります。
インデックス投資とは何か?
そして次にインデックス投資です。積み立てNISAはこの分類に属します。
カタカナが出てきた瞬間に、金融素人の私からしたら、自分に関係ない話ということで、思考停止状態に陥っていました。
ただ、言葉の語源をよくよく考えると身近なもので全然難しくありません。
普段仕事をしている中で、ファイルにインデックスを付けるということがありますが、まさにそのイメージです。
何かというと、インデックスは付箋みたいなもので、同ジャンルを束ねてまとめるような意味です。
つまり、これを投資の領域で考えると、特定のジャンルに一気に投資するというような意味に代わります。
例えば、株式投資を考えると、めぼしい株を自分で見つけて、一つ一つ投資をすることを指しますが、インデックス投資の場合、日経の上場企業を一括りにして投資するみたいなイメージです。
なので分散して投資することを指します。そのため、リスクもリターンも分散します。
一般的にインデックス投資は、大きくドンと一か所に集中して投資することができないため、短期間での大きなリターンは期待できないです。
ただ、逆に分散して投資するため個別の企業の業績が急に悪化しても他の企業の業績がよければそれを補うのでリスクヘッジがしやすいという面があります。
また、手数料も少ないことから損する額も少なく、初心者にオススメと言われています。
上記を踏まえて、色々な解釈が出来ると思いますが、一般的には初心者向け!みたいなニュアンスで説明されていることが多いです。

インデックス投資って難しそうな名前だけど紐解くと意外と単純だね
初心者向けの理由とは

では、何がどう初心者向けなのか?そして本当にオトクになるのか?
この点についてまとめます。
今回は対比する対象として株式投資、FX投資なども合わせて特徴を整理します。
株式投資とは
まず株式投資です。
近年、コロナの諸々の影響で結果として個人投資家が増えているようですね。
長い目でみても結構増え続けているようですし、今後も増えそうな気配です。
大前提として株式投資はしっかりと経済の動向と株式会社の動向をウォッチして正しい判断が出来れば初心者でも大損はしないものです。
ただ、実際にやってみると、一口の株が安いものもあるもののいわゆる名前をよく耳にする、大手企業などは100株からが中心で、最低でも何十万も投資する必要があります。
この時点で、初心者からすると二の足を踏みます。
また、当然、初心者であれば財務諸表や諸々の経済指標を深く読み込む知識もなければ、時間的余裕もないので、絶対の自信をもって投資するのも難しいです。
そして何よりも、投資した企業が急に業績ダウンしたりする可能性もあるため(当然アップもありますが)、ちょっと怖いです。
しかし、自分が働いている業界の領域であれば、業界知識もあるので、深い経済的な洞察がなくとも感覚的に大外しすることは少ないと思います。
FX投資とは
続いてFX投資です。
これは結論からいうと、非常にギャンブル要素が強いです。
これは各国の為替レート(円高や円安、ドル高やドル安など)の変動を予測して、どう変わるかにベットするようなものです。
考え方としては海外旅行に行くときに為替レートをみて換金するのと同じです。
為替レートは安い時にいっぱい買うとオトクです。海外旅行を思い浮かべるとイメージがしやすいです。
その枠組みをひたすら短期間で繰り返しやりつづけて、利益を得るといったものです。
また、このFX投資で一番特徴なのは、レバレッジという考え方です。
これは、シンプルにいうと少ない元手(金)で大きな金額を動かせるということです。
なぜこの枠組みだけこんなことが出来るのがはよくわかっていませんが、1万円使って、100万円を投資するみたいなことが可能になったりします。
そのため、だれでも大金を動かし勝負ができるので、カイジ的なスリルを楽しみたいギャンブル好きにはもってこいのものです。
また、為替レートは毎日更新されて、その結果もデータに残るので、こ機械学習をかました予測アルゴリズムも色々とツールがでていそうですが、精度は何とも言えない気がします。
(環境要因の変数の定義が非常に多岐にわたるため)
ただ、勝率を上げるにはこういったツールやアルゴリズムに頼らざるを得ないと思うので、勝率をあげるためのツール理解が前提の上で着手するのがよいのかなと思います。
スリルを楽しむのが好きで短期的な利益をあげることを目的にする人がよいのかなという印象です。
インデックス投資の特徴とは
インデックスの特徴は先ほど申し上げた通りです。
専門用語が多くて混乱してしまいそうになりますが、少額でリスク分散しながらはじめられるメリットがあります。
また、上記の株式投資やFX投資と比べて、分散して投資をするためリスクが少ないのも感覚的に理解ができます。
そして、ここが一番重要な要素なのですが、前提として
世界全体で見ると株式市場は右肩上がりが続いている
ということです。
これが前提になっているので、どこかの1企業が倒産しようが、1国の経済状況が破綻しようが、インデックス投資を海外も含めて分散投資すると絶対損しない仕組になっています。
また、リーマンショックやコロナショックなどの世界的にマイナスになることがあるとダメージを受けるわけですが、実は株式市場はすでにどちらも復活しています。
そのため、初心者でも結果的には損する可能性が低いので安心して運用ができます。
ただ、勿論これは今までの話なので、今後どうなるかは誰もわかりません。
しかし今までの経緯を見ると、ちょっとやそっとじゃいきなりガクンと下がり続けることは考えにくいです。
とはいえ、世界の経済状況にはもろに影響を受けるので、新聞で出ているトピックや世界的な経済動向くらいは抑えておいた方がよいのかなーと思います。
また、コストカットの面においても、インデックス投資はイケています。
腕利きのファンドマネージャーが優良株を見つけて運用してくれるアクティブファンドは結果がよくてもコストがかかります。
一方で機械的に分散投資をするインデックスファンドはまずまずの結果であってもコストが圧倒的に少なくムダがないです。
また、税金は通常20%取られるのに対してインデックス投資の場合は、利益分を再投資することもできるので、無駄なく投資ができたりもします。
ちなみに積み立てNISAに関してはこういったややこしいことがなく、税金は一律ゼロで、超お得です。
積み立てNISAの始め方

ではどのように始めればいいのか?
今回は楽天ポイントが付与される楽天証券での利用を例にやり方について触れていきます。
積み立てNISA登録の流れ
ざっくりと下記の流れになります。
STEP①:口座窓口にログインする
まずは下記にログインして口座を申し込みボタンを押す

STEP②:流れに沿って登録を進める
楽天の登録と個人情報の登録をWEBで済ませます。
5~6分くらいで終わりますが、マイナンバーカードなどの身分証明書が必要になるので準備しておきましょう。

STEP③:登録後にひたすら待つ!
登録してめでたくすぐに開設!というわけではなく審査があります。
そのため、数営業日は待つことになるのでじっと待ちましょう。終わるとこんな感じで完了しましたーみたいに連絡がきます。

STEP④:銘柄を探してみる
いよいよ銘柄を探して買っていきます。探すためには以下の手順で進めていきます。
- NISAつみたてNISAを押す(一番上)
- 積み立て設定を押す
- 積み立て注文を押す
あとは、ファンドを自分で選んでも、パッケージで選んでもOKです。
個人的にはググったりランキングを見たりして初心者でもファンドを自分で選んだほうが学びが多いです。

STEP⑤:銘柄を比較する
上記のファンド一覧から選ぶにすると、下記のようにランキング機能があるのでこちらが分かりやすいです。

また、これらはググれば色々なところでランキングがあるので、それらを眺めながら選ぶでも良いと思います。
基本的に見るべきは手数料と運用益の実績の二つだけです。
STEP⑥:積み立て注文をする
あとはこれだ!と思ったのを注文していくだけです。ぽちって月額いくら払うカを設定していきます。

あとは注文手続きを流れに則して登録しきれば終了です。
ちなみに、楽天の場合はポイントを使って運用をすることもできます。
積み立てNISAの運用益の考え方
最後に一番肝心の利益の考え方です。
まず、積み立てNISAの一番の特徴は運用益が安定していることと非課税で税金がとられないことです。
ただ、非課税といっても、これだけ聞いてもインパクトが分からずピンときません。
そのため、シミュレーションしてみることでここのイメージが湧きます。
まず、上記のランキングなどをみていると、実際にどの程度の運用益がでるかはなんとなくイメージが湧きます。
実際の運用益をみてみると国内株はイマイチ伸びは少ないですが、海外に目をうつすと、大体3〜4%は運用益が安定して出ています。
そのため、海外中心に分散投資することを前提にシミュレーションをします。
例えば、月々3万円で、運用益3〜4%、10年でやった場合はどうなるか?
結果として、運用益は10年で約60〜80万円程度になります。つまり1年で6〜8万円、1ヶ月で5000〜6500円程度の利回りです。
(当然10年以上でシミュレーションすればもっと月々のインパクトがでます)
これは下記のようなシミュレーションサイトが色々あるので実際にいれて考えるとよいです。とてもシンプルなものですがイメージが湧きます。
ここで、合わせて非課税のインパクトについても考えます。
例えば、運用益が60〜80万円を達成できたとして株式投資のように税金が20%とられると考えると、有無を言わさず12〜16万円もが税金でもっていかれるわけです。
無条件でこの金額をもっていかれるのは超勿体無いですよね。この枠組みはコレがないわけです。
そのため、無駄のなさでも積み立てNISAは超優秀です。
余談ですが、国の収益源である税金が減る施策を、国が認めるのはすごいことだなーと思います。
きっと国としても今後年金制度は破綻するから、代わりにこういった税優遇をするよ、自分でリスクヘッジしてくれ、というメッセージだと思っています。
まぁこれは推測の域を脱しませんが、オトクな仕組みであることは事実なので、使わない手はないです。
少し迷っている人も速攻でやるべきです。

気づいた時にはじめていたら既に40万を得ていたと思うとカナシイ…
まとめ

上記、まとめるとポイントは以下の3点です。
-
関連する用語の整理
▷積み立てNISAは投資信託の中のインデックス投資の一種 -
初心者向けの理由とは
▷FXや株などと比較してローリスクで運用が出来る -
まずやるべきこと
▷まずは楽天証券などネット証券で積み立てNISAを登録
以上、積み立てNISAついて整理しました。
結果として、無駄なく貯金を殖やすことが分かったのと同時に、シミュレーションした結果、既に40万以上の利益を見逃していたことにも気づき愕然としました。
今後は年金制度に頼れないことは自明であり、個人で老後の生活も踏まえて資産を形成する必要があるわけですが、最初の第一歩としては最適な手段だと思います。
今後、自分で資産を運用しながら金融リテラシーをつけることが、真の意味で経済的な自立を実現する最低限の条件になるはずです。
私のような初心者の方もこれを機に最初の一歩を踏み出していきましょう!
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
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