今回は“家賃の節約について”まとめたいと思います。
家計の中で一番負担額が多いのは何の項目でしょうか。
我が家はズバリ家賃です。
周りを見ていても多くの場合、家を借りている家計においては、家賃が家計の一番の負担になっています。
そのため、理想的にはムダがでないようにライフステージに合わせて都度・最適なレベルの部屋に変えるべきです。
ただ、ちょくちょく部屋を変えるにしても、礼金をはじめ出費がかさむわけで、この費用もバカになりません。
そこで今回は、これらの出費が抑えられるJKKやURの特徴や利活用についてまとめます。
JKKやURが何か気になっている人やそもそもの家賃を節約したいと思っている人の一助になれば幸いです。
今回の論点整理
今回の結論はシンプルに
「JKKとURは共にできる限り利用するべき」
ということです。
ただ、とはいっても
「利用するにしても、一体何が具体的にどうお得なのか?」
「そして、どのように利用できるものなのか?」
ここについて、今回は下記の3点について整理します。
- URとJKKの特徴
- 礼金/仲介手数料/更新料のインパクト
- 実際の使い方/体験談
順に触れていきます。
UR・JKKの特徴

まず、URとJKKのそもそもについて考えます。
「よく耳にすることは多いけど、これって何なの?」
これらはどちらも公共賃貸と呼ばれるものの一つです。
その名のとおり都や公共団体、もしくはそれに順ずる法人などが管理しています。
ではJKKとURはそれぞれどういった組織で何をしているのか?
■JKKとは
JKKは東京都住宅供給公社の略称であり、東京都が全額出資している特別法人です。
賃貸内容も東京都内の賃貸住宅に特化しており、7万戸以上もの賃貸物件を都民に貸しています。
■URとは
一方URは独立行政法人都市再生機構という組織を指しており、UR賃貸とは全国的にある「公団住宅」のことです。
JKKとの違いは、全国区で賃貸住宅を展開しており14万戸以上もの賃貸物件を全国で貸しています。
■共通することは
そしてポイントはどちらであっても礼金や仲介手数料や更新料といったものがかからず、超お得に住めます。
また、一見入居のハードルが高そうに見えますが、調べてみる全く働くハードルは高くありません。
例えばざっくりと以下のような条件です。
・身分証明ができるか
・持ち家がないか
・世帯年収が480万以上か
(単身だったら360万)
3つ目は厳密にいうと住むグレードによって異なりますが、上記の条件であれば、どのグレードの部屋でもUR/JKKともに借りれます。
またURとJKKの条件で違うのはJKKの方は身元保証人が求められるということくらいです。
どれも取り立てて高いハードルではないため、UR/JKKを使うということは身近なものとして捉えることが出来ます。
詳細は調べると色々でますが、下記のようにまとまったサイトが見やすいです。
毎月かかるコストの削減

次に考えたいのが
「実際、どれくらいオトクなの?」
ということです。
これは正直借りる部屋や期間によって異なります。
多くの場合、他業者では少なくとも1か月分の家賃分をとられたりします。
この点、UR/JKK共に、礼金・仲介手数料・更新費などが一切かかりません。
例えば、私の場合、JKKで月12.5万程度の部屋ですごしているので、ざっと37.5万円分くらいのインパクトがでます。
また、話が少し変わりますが、賃貸をする人は大体どのくらいで引っ越しをするかというと、多くの場合2年~4年だったりします。
そのため、仮に家賃が12万円の場合で、上記期間で引っ越ししたとすると以下のような金額のインパクトになります。
- 2年の場合
▷36万円÷24ヶ月=1.5万 - 3年の場合
▷36万÷36ヶ月=1.0万 - 4年の場合
▷48万÷48ヶ月=1.0万
(※更新料は一般的に2年に1回1か月分かかる)
そのため、月におしなべて考えると、おおよそ月1万~1.5万円程度の節約につながると考える事もできそうです。
ちなみにURの場合、フリーレントという最初の家賃が何か月か無料になるというキャンペーンもあり、これを加味するとさらにインパクトがでます。
実際の使い方/体験談

ではどのように始めればいいのか?
私の場合、JKKで契約した経緯があるので、実際の例も交えてご紹介します。
まず、ザっとした借りるまでの流れとしては基本的には普通の賃貸物件と同じです。
下記が大まかな流れです。

内見までの流れ
まずは内見からできるわけですが、
これはインターネットでも電話でも受け付けてくれるので、まずは気軽に連絡をしてみましょう。
ネットなどでもどこにどういう物件があるのかなどを調べられます。
そこで、めぼしい物件や、空き状況を見て、ポチりと内見予約をします。
ただ、1点注意点があります。
それは、前提としてJKKは予約がすごく先まで入っており、キャンセル待ちが多いということです。
つまり、すぐに引っ越したい!という人はあまり良い条件が見つけにくいことが多く、
腰を据えてでも良い条件が空くのを待ちたい、と緊急性が低い人に適しています。
人気であるが故にですが、ここだけは予め押さえておきましょう。
内見後の流れ
内見をした後に、良い!とおもったら入居の申請をして審査です。
あとは、審査通過後に諸々手続きして成約となります。
これも普通の賃貸物件と大きな流れは変わりません。
ただ、ここでも注意なのが、申請に際して公社住宅募集センターという場所まで実際に行く必要があります。

これだけが若干、面倒ですが、この1回を除けば、これ以外は電話で相談したりして、家で手続き的なことは終えられます。
JKKの賃貸を行う際の留意点
先にも申し上げた通り、この物件は非常に狙っている人が多いので、スピード感をもった意思決定が求められます。
そのため、求められるのは2点です。
- キャンセル待ちを待てるだけの時間的余裕
- 空きが出た時にすぐに即決するだけの準備
どちらも通常の賃貸でも求められることですが、特にJKKの賃貸をする際は、狙いを定めて準備をする必要があります。
逆に住みたい立地や建物が明確にあり、多少待つことができるのであれば、超お得に住めるのでオススメです。
まとめ

上記、まとめるとポイントは以下の3点です。
- URとJKKの特徴
▷公的機関が運営する安心感のある住宅賃貸の運営組織 - 礼金/仲介手数料/更新料のインパクト
▷月に1万円以上のオトクさはある、フリーレントで更にオトク! - 実際の使い方/体験談
▷とにかく狙いを定めて準備!そして多少の時間のゆとりを!
家賃を抑えるとなると部屋のグレードを下げるしかないですが、
実は関連する礼金や手数料などのムダなお金を節約することは可能です。
家計の中で最も負担の大きいことの家賃周りの費用を抑えることは長くみてもかなりインパクトは大きいです。
すぐに動きづらいところではありますが、ムダを最小化させるためにも必要最低限の経費で抑えていきましょう!
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
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