「パソコンでジャーナリングを始めてみたい。。」
「続けているけれど、これで合っているのか不安。。」
このように感じている人はいませんか?
先に結論からお伝えすると、パソコンでジャーナリングをすること自体は間違いではありません。
ただし、本来の効果を最大限に引き出したいなら、ペンで手を動かして書く方法に軍配が上がります。
この記事では、その理由を研究や体験をもとに解説していきます。
パソコンと手書き、どちらを選べばいいのかを迷っている人はぜひ参考にしてみてください!

ジャーナリングとは?書くことで心を整理する習慣

ジャーナリングとは、「書くことで心を整理する習慣」です。
頭に浮かんだ思考や感情を、手を止めずにノートへ書き出していく行為を指します。
「書く瞑想」と呼ばれることもあります。
日記のように出来事を記録するというより、今この瞬間に感じていることを素直に書き出す点に特徴があります。
書く内容に決まったルールはありません。仕事の悩みでも、漠然とした不安でも、些細な気づきでも構いません。
書き出すという行為そのものが、頭の中を整理し、自分の考えを客観的に見つめ直すきっかけになります。
筆者自身も、寝る前の5分間だけノートに向かう時間を作るようになってから、翌朝の気分が変わったと感じています。

ジャーナリングは誰でも本当に簡単にできて、効果を感じやすいおすすめの習慣です。
パソコンでジャーナリングするのはありか?

続いて「パソコンでのジャーナリングはありか?」という点です。
この疑問への答えは、「パソコンでジャーナリングをすること自体は間違いではない」です。
パソコンには、手書きにはない明確な利点があります。
- タイピングは手書きより速く、頭に浮かんだ思考を多く書き残せる
- 書いた内容はデータとして保存され、あとから検索して読み返せる
- 手が疲れにくく、長時間書き続けたい人にも向いている
何より大切なのは、書く習慣を始めた・続けているという事実そのものです。
その意味で、パソコンは「とにかく始めてみる」ための入り口として十分に機能します。
実際に、通勤電車の中でスマホのメモアプリに数行だけ打ち込む、という続け方をしている人もいます。
「毎日ノートを開く」よりも「アプリを開く」方がハードルが低い、と感じる人には特に向いています。

ジャーナリングの語源のJournalはかなり広義な意味で使われるので、パソコンでやるのもありです。
なぜ手書きの方がジャーナリングの効果を高めるのか

続いて「手書きのジャーナリング」についてです。
多くの記事や書籍で、ジャーナリング=手書きがジャーナリングという文脈で紹介されており、手書きが推奨されています。
このようになる理由は、「脳への刺激がタイピングと根本的に異なる」からです。
実際にワタシも10年以上ジャーナリングを続けて感じますが、思考を深め、自分の内面と丁寧に向き合う効果を最大化したいなら、手書きの方が適しています。
ここからは、手書きが良いと感じる理由を3つの観点からお伝えします。
理由①:手書きは思考を深める
1つ目の理由は、「手書きとタイピングで脳への働きかけ方が異なる」ことです。
やってみればわかりますが、手書きの方が負担が重いです。
実際、心理学者のMuellerとOppenheimerによる2014年の研究でも、講義内容を手書きで記録した学生と、パソコンで入力した学生を比較してその差異がでています。
その結果、手書きの学生の方が内容を自分の言葉で咀嚼し、応用的な問題への理解度が高かったと報告されています。
この「一度自分の中で噛み砕く」プロセスが、ジャーナリングでも思考を深める働きをすると考えられています。
また、ノルウェー科学技術大学(NTNU)の研究チームによる脳波(EEG)を用いた研究でも、手書きの方がタイピングよりも脳の広い範囲で神経活動が見られたと報告されています。
理由②:タイピングは感情の整理が追いつかない
2つ目の理由は、「入力速度の速さがかえって仇になる」ことです。
タイピングは手書きの2〜3倍の速さで文字を入力できる(英語論文)という調査結果もあります。
感情や気づきは、言葉になるまでに少し時間がかかるものです。
タイピングの速さに思考が追いつかないと、頭に浮かんだ言葉をただ流し込むだけの作業になりやすくなります。
結果として、書き終えたのに気持ちがすっきりしない、という状態に陥りやすくなるのです。
理由③:手書きは「内省の速度」に合っている
3つ目の理由は、「手書きのペースが内省の速度と合っている」ことです。
内省(自分の内面を見つめ直すこと)とは、頭の中で言葉を選び、感情に名前をつけていく作業です。
この「ゆっくりさ」こそが、ジャーナリングでは重要な役割を果たします。
手書きが「書く瞑想」と呼ばれる所以は、このペースの心地よさにもあるのでしょう。

手書きは、思考と気持ちを整えるペースを持っているんです。

たしかに、パソコンだと止まらずに打っちゃうけど、手書きだとちゃんと考える時間があるかも。
それでも「パソコンから始める」で大丈夫な人

パソコンから始めても大丈夫なのは、「手書きに苦手意識がある人や、始めるハードルを感じている人」です。
- ノートを買いに行く手間や心理的なハードルで一歩を踏み出せずにいる人
- 手書きに苦手意識があり、無理に始めると負担になってしまう人
そういった方は、まずパソコンで気軽に書くことから始めてみてください。
そして、慣れてきたタイミングで手書きも試してみる、という段階的な進め方がおすすめです。
例えば、以前ノートを買ったものの3日で挫折した経験がある人ほど、この傾向に当てはまります。
パソコンのメモアプリなら、開くだけで書き始められるため、挫折のハードルそのものが下がります。
まずは自分のログをとる・書き残すという習慣を作るという戦略的な一歩にするという位置付けにします。
筆者の知人にも、スマホのメモから始めて半年後には手帳を併用するようになった人がいます。

まずは続けやすい方法で、書く習慣そのものを大切にしましょう。
手書きの恩恵を受けながらデジタルを使う方法—iPad×Goodnotesという選択肢

また、両方のいいとこ取りをする方法は、「iPadとApple Pencilを使った手書きジャーナリング」です。
iPadに手書きすることは、紙に書くのとほぼ同じ感覚でペンを動かせます。
そのため、ここまで説明してきた手書きの効果はそのまま活かされます。
それでいて、書いたノートはデータとして保存され、検索することもできます。
実際に筆者自身も、キャリア相談の合間にiPadを開いて、思考を整理するためのメモを取っています。
紙のノートのように持ち歩けて、なおかつ検索もできるため、外出先での利用にも向いています。
「ペンで書く感覚」と「デジタルの検索性」を両方求める人には、特に相性がいい方法だと感じています。
ノートを持ち歩く感覚のまま、検索や整理もできる点は、始めてみると想像以上に快適です。
まとめ—パソコンは入口、深めるなら手書きへ

以上、今回は「パソコンと手書きのジャーナリング」についてでした。
結論としては「パソコンは入口、深めるなら手書きへ」です。
パソコンは、書く習慣そのものを始めるための入り口として十分に価値があります。
一方で、思考を深めたいと感じたときは、手書きに切り替えることで、ジャーナリング本来の効果をより強く実感できるはずです。
iPadとApple Pencilを使えば、手書きの恩恵とデジタルの利便性を両方取り入れることもできます。
小さく試しながら、自分にとって心地よい書き方を見つけていくくらいの気持ちで十分です。
ぜひ、自分に合ったジャーナリング術を作っていきましょう!















