今回は社内でのエクセル業務の自動化について理解を深めます。
Pythonを使うと、Excel仕事を効率化・自動化することが可能です。
では具体的にどうやるのか?Pythonかじりはじめたばかりでもできるのか?実務で使えるのか?
この点を明らかにするべく、営業上がり・非エンジニアの私でも出来るレベルの効率化ワザをまとめます(‘◇’)ゞ
目次
今回の論点整理
今回のアウトプット
今回は既存のエクセルデータの編集をPythonを使って行います。
イメージとしては以下のように、簡易的なエクセルの表を「フォント・列行幅・色付けなどで綺麗に整理して共有できるレベルにする」ことです。
普段はwindows機を使っているので、ここらへんはマウスを使って、エクセルでポチポチやっているわけですが、これを効率化できないかと考えます。
特に、定型的な業務になっているものは、毎回開いて同じ加工をする作業は自動化できるはず!という思想に則り考えます。
参考にしているのは以下の書籍で、実践に活用しようと思います。ポイントを絞ってかなり詳しく記載してもらえておりオススメです。
参考書があると目的に対して勉強の流れが明確になるね。
今回の位置づけ
また、この領域を自動化させるために必要なステップは以下の6ステップだと考えています。
そもそも現業の何の自動化をめざすのか?という点については下記に記載しています。
その上で、今回はデータは何らかの形で抽出されている前提で、そのデータをいじる工程であるSTEP3を対象にします。
上記を実現する手順について下記に備忘録的にまとめたいと思います。
今回のポイントは以下の3点になります。
- 書式設定・フォント変更を行う
- 罫線の変更を行う
- 列の幅を変更する
順に触れていきます。
Excel業務の自動化に向けたポイント
① 書式設定を行う
まずは該当エクセルを開きフォントの変更からします。
下記のコードで、フォントが変更になったことが分かると思います。
#ライブラリopenpyxlをインポート
import openpyxl
from openpyxl.styles import PatternFill, Border,Side, Alignment, Protection, Font
#列見出しのフォントを定義
column_font = Font(name='Meiryo UI',size=15,bold=False,
italic=True,vertAlign=None,underline='none',
strike=False,color='FF0000')
#列見出しの配置を定義
column_alignment=Alignment(horizontal='center',vertical='bottom',
text_rotation=0,wrap_text=False,
shrink_to_fit=False,indent=0)
これで1行目の見出しのフォント設定などははできました。
次に、表のフレームを変更していきます。
エクセルだとポチポチで終わるで気が付きませんが、はこんなプログラムが裏で走っているんですね。
② 罫線の変更を行う
その上で罫線を変更します。やりたいことは大きくは2点です。
- 見出しだけアンダーバーを二重線にする
- 全体はシンプルな罫線で周りを囲む
子どは以下のようになります。
#⓵列見出しのケイ線を定義
border = Border(left=Side(border_style="thin",color='000000'),
right=Side(border_style="thin",color='000000'),
top=Side(border_style="thin",color='000000'),
bottom=Side(border_style="double",color='000000'))
#⓶セルのケイ線を定義(全体用)
border2 = Border(left=Side(border_style="thin",color='000000'),
right=Side(border_style="thin",color='000000'),
top=Side(border_style="thin",color='000000'),
bottom=Side(border_style="thin",color='000000'))
これで表のフレームが出来ました。
left, right, top, bottomと直感的に分かりやすいね。
③ 列の幅を変更する
そして最後に列の幅を変更します。
プログラムは以下の通りです。
#各種設定
sheet = workBook["東京支社"] #シート「新宿店」を選択
sheet.column_dimensions["A"].width = 12 #列の幅を設定(文字数)
sheet.column_dimensions["B"].width = 12 #列の幅を設定(文字数)
sheet.column_dimensions["C"].width = 15 #列の幅を設定(文字数)
この数字をいじれば幅が変わります。
また、今回は見出しのみを強調するのでif文を使って条件分岐をします。
併せて、今回数字をあつかうのでセルの書式(数値)の設定も合わせて行います。
これを同様に必要な箇所のみを強調する場合はifで分岐をして以下の通りにします。
#数値の書式を定義
number_format = '¥#,##0;¥-#,##0'
workBook = openpyxl.load_workbook("東京支社売上リスト.xlsx") #エクセルブックを開く
#上記のパーツを全て合体させてファイル出力まで行うと下記の通り
sheet = workBook["東京支社"] #シート「新宿店」を選択
sheet.column_dimensions["A"].width = 12 #列の幅を設定(文字数)
sheet.column_dimensions["B"].width = 12 #列の幅を設定(文字数)
sheet.column_dimensions["C"].width = 15 #列の幅を設定(文字数)
for row in sheet: #行ループ
for cell in row: #列ループ
cell.border = border2
if cell.row == 1: #1行目に列見出しの書式を割り当てる
cell.font = column_font #列見出しのフォントを設定
cell.alignment = column_alignment #列 見出しの配置を設定
cell.border = border #セルのケイ線を設定
if sheet.cell(row = 1, column = cell.column).value == '売上金額': #もしも列が売上金額のとき
cell.number_format = number_format #セルに数値形式の書式を設定
workBook.save('東京支社売上リスト(整理).xlsx') #ファイル名を指定して保存
これで綺麗に出力することが出来ました!
色や罫線などは細かく設定できるので一度型が出来れば微修正は簡単ですね
まとめ
上記を活用する際に、理解しておくべきポイントは以下3点でした。
- 書式設定を行う
▷openpyxl.stylesの関数を使って各種設定する - 罫線の変更を行う
▷Borderを使ってtop, bottom, left, rightを設定する - 列の幅を変更する
▷width を使って設定する
ここまで出来ると型としてはキレイにまとめる状態までは出来ると思います。
個人的には、自作リフィルなどもプログラムをして型を定量的に綺麗にすることなども検討したいと思っており、普段使いのものも自動化できる可能性があります。
会社業務でも個人的なことでもこまごま系のものを自動化して少しずつ時間を作っていく先に、思い描く完全自動化の仕組が出来るのだと思います。
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
【参考】Python初心者のお勉強のお供
▼PythonでExcelの操作を自動化する▼
【関連】Python×効率化 社内のexcel作業の自動化を試みる①
【関連】Python×効率化 社内のexcel作業の自動化を試みる②
【関連】Python×効率化 社内のexcel作業の自動化を試みる③
【関連】Python×効率化 社内のexcel作業の自動化を試みる④
【関連】Python×効率化 社内のexcel作業の自動化を試みる⑤
上記の内容と併せて実務で活かすという視点では下記の参考図書も合わせて確認すると理解が深まります(-_-)
▼オススメの参考書籍(Kindle)▼
▼おすすめの動画学習(Udemy)▼
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>>現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用
>>独学で身につけるPython〜基礎編〜【業務効率化・自動化】
【参考】Python初心者が抑えたいポイント集
Python(主にデータ分析・自動化)に関しては
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