
どうも、らーにゃです。今回は「新規事業の実践論」をまとめます。
「新規事業を任されたけど何をすればいいか分からない。。」
「社内起業したいけど、イメージが全くわかない。。」
そんな悩みはありませんか。
実は今、大企業の9割以上が中長期の重点テーマとして「新規事業」を掲げている時代です。
著者はリクルートで新規事業開発室長を務め、約1,500の新規事業を支援。独立後も約300社の立ち上げを支援してきた麻生要一氏です。
そのため、社内で新規事業を任された人・社内起業に興味がある人・将来的に独立を考えている人に強くオススメできる一冊です。
- 「新規事業の実践論」の要点まとめ
- 新規事業を外さないための具体的な行動基準
- 学びを自分のキャリア・仕事に落とし込む方法
「新規事業の実践論」とは

今回の本は「新規事業の実践論」です。
著者は株式会社アルファドライブ代表取締役社長CEOの麻生要一氏。
リクルートで新規事業開発室長として約1,500件の新規事業を支援し、独立後もTECH LAB PAAKで約300社の立ち上げを支援してきました。
まさに新規事業のプロフェッショナルによる、実体験に基づいた社内起業の実践書です。
本書の押さえドコを、自作のサマリー画像にまとめました。

この6つのポイントさえ押さえれば、本書の8割は理解できたと言っても過言ではありません。
- ポイント①:社内起業というキャリア
- ポイント②:最初にして最大の課題
- ポイント③:新規事業の6ステージ
- ポイント④:顧客の声は最低300個
- ポイント⑤:社内会議の切り抜け方
- ポイント⑥:経営陣のフィードバック観点
順番に解説していきます。

1500件も新規事業を見てきた人の話なら、説得力が違うね。
「新規事業の実践論」の要約ポイント

続いては「新規事業の実践論」の要約ポイントです。
先ほどのサマリー画像で示した6つのポイントを、順番に詳しく見ていきます。
キャリアの話から始まり、チーム作り、事業の育て方、顧客との向き合い方、社内の通し方、経営陣との付き合い方まで、新規事業に関わる一通りの論点が詰まっています。
ポイント①:社内起業というキャリア

大企業の9割以上が、中長期の重点テーマとして「新規事業」を掲げているそうです。
皮肉なことに、これまで大企業からイノベーションが生まれにくかった理由は、能力や人材の問題ではありません。
単純に、新規事業への投資量そのものが不足していたから、と本書は指摘します。
裏を返せば、会社が新規事業を強化するトレンドに、今のうちから乗っておくキャリア戦略は非常においしいということです。
0から1を作り上げるスキルは、AIがどれだけ進化しても代替されない一生ものの武器になる、と本書は説いています。
AIは過去のデータをもとに予測・最適化するのは得意ですが、前例のない事業を「ゼロから構想し、意思決定する」ことはまだ苦手だからです。
だからこそ、社内公募や新規事業提案制度に手を挙げることは、単なる異動希望ではなく、市場価値の高いスキルを磨くキャリア投資だと捉え直せます。

「一生もののスキル」って言われると、俄然やる気が出るよね。
ポイント②:最初にして最大の課題

新規事業を立ち上げる際、真っ先にぶつかる壁は「創業メンバー選び」だと本書は言い切ります。
創業メンバーに求められる力は、大きく3つに整理されています。
- 異業種をつなぐ力:既存の枠組みだけでは解けない課題を扱うため、畑違いの知見をつなぎ合わせる発想力
- やり切る力:失敗の連続でも途中で心が折れずに最後までやり抜く胆力
- 幅広い教養と知識:専門知識だけでなく、様々な領域を横断して考えられる視野の広さ
具体的な人数の目安として、創業メンバーは最大でも3名程度に絞るのが望ましいと本書はしています。
人数が増えるほど意思決定が遅くなり、身動きが取れなくなってしまうためです。
4人、5人と増えるほど、誰が最終判断をするのか、誰が責任を持つのかが曖昧になり、身軽さという新規事業最大の強みを失ってしまいます。
大企業ほど「大人数でリスクヘッジしたい」という発想に陥りがちですが、本書はそれこそが新規事業を失敗させる典型パターンだと警鐘を鳴らしています。

人数が多い方が心強い気がしてたけど、逆なんだね。
ポイント③:新規事業の6ステージ

新規事業は思いつきで進めるものではなく、明確な6つの段階を踏んで育てていくものだと本書は整理しています。
- エントリー期:検証可能な事業仮説を構築する段階
- MVP期:試作品で顧客を見つけ、PoCを実施する段階
- シード期:商売を成立させ、グロースドライバーを見つける段階
- アルファ期:プロダクトをブラッシュアップし、LTVを高める段階
- ベータ期:成長率を落とさず、既存事業と遜色ない体制まで整える段階
- イグジット期:新規事業を卒業し、成長投資を獲得して企業戦略の一部になる段階
特に重要なのが、最初の「エントリー期」です。
顧客・課題・ソリューション仮説・検証方法の4項目を、どれだけ検証できる形に具体化できるかで、その後の成否が大きく変わります。
また「シード期」で見つける「グロースドライバー」は、事業がその後どこまで伸びるかを左右する生命線になります。

今のブログも、振り返ればまだエントリー期に近い気がする。
ポイント④:顧客の声は最低300個

事業アイデアを外さないためには、顧客の生の声を最低300件は集める必要がある、と本書は具体的な数字を示しています。
300件の顧客の声というハードルさえクリアしていれば、よほどのことがない限り事業の方向性は外れないとのことです。
逆に言えば、机上の空論やアンケートの数字だけで進めた事業は、想像以上に高い確率で失敗するということでもあります。
300件という数字は、決して机上の空論ではありません。
既存顧客への直接インタビュー、SNSでのDMやアンケート、社内の営業・カスタマーサポート部門へのヒアリングなど、地道な積み重ねで到達できる現実的な目標だと本書は説明しています。
数を決めて動くからこそ、「なんとなく良さそう」で止まっていたアイデアが、検証すべき仮説へと変わっていきます。

300件って数字にされると、逃げ道がなくて逆にいいね。
ポイント⑤:社内会議の切り抜け方

新規事業における社内会議は、単なる報告の場ではありません。
会社の予算や人材といった「アセット」を獲得するためのプレゼンテーションの場だと捉えるべきだと本書は説きます。
そのために必要なのが、次の6点セットです。
- 数字ロジック:感覚論ではなく、根拠となる数字を積み上げて語れるか
- 顧客の声:先述の300件の生の声が、そのまま説得材料になる
- リスクと撤退ライン:いつ・どう撤退するかを事前に決めておく
- 関連諸法の確認:業界特有の法規制に抵触していないかの事前チェック
- 社内キーマンの声:決裁者だけでなく現場の影響力者を事前に味方につける
- 会社の戦略とのシナジー:中期経営計画や既存事業とどう噛み合うか
この6点をセットで揃えて臨むことが、社内会議を突破する近道です。
逆にこの6点セットのどれか1つでも欠けたまま会議に臨むと、「面白そうだけど、うちでやる理由がわからない」といった、答えづらいフィードバックで終わってしまいがちです。
特に④の「顧客の声」は、先述した300件のインタビューがそのまま使える部分なので、事業アイデアを練る段階から会議を意識して声を集めておくと、二度手間になりません。

「会議=投資家プレゼン」と思うだけで、準備の質が変わりそうですね。
ポイント⑥:経営陣のフィードバック観点

意外に思われるかもしれませんが、本当に画期的な新規事業ほど、経営陣には良し悪しを判断できないと本書は指摘します。
前例のない事業ほど、既存の物差しでは測れないからです。
そのため経営陣が実際に評価してくるのは、事業アイデアそのものの正しさではありません。
独自性や自社らしさ、そして事業の規模感だと本書は説明しています。
大事なのは、その言葉を鵜呑みにして諦めることではなく、「独自性・自社らしさ・規模感」の3つに翻訳し直して、次のアクションにつなげることです。
経営陣は敵ではなく、判断材料が足りていないだけの協力者だと考えると、フィードバックの受け取り方も自然と前向きになります。

否定されても「正誤」じゃないなら、そんなに落ち込まなくていいんだね。
「新規事業の実践論」の学びをどう活かすか

続いては「学びの活かし方」です。
読んで終わりにせず、具体的なアクションに落とし込みます。
新規事業の担当になっていない人でも、日常の中で本書のエッセンスを練習できる方法を3つ紹介します。
- 解説動画でポイント再整理
- 毎週1つプチ企画をつくる習慣
- 社内のビジコンでブラッシュアップ
順番に見ていきましょう。
コツ①:解説動画でポイント再整理
本書のように情報量の多いビジネス書は、読む前後でまとめ動画を見ておくと理解が一気に深まります。
要点を短時間で整理でき、自分なりに深掘りしたい論点も見つけやすくなるのがメリットです。
YouTubeなどで「新規事業の実践論 要約」と検索すると、複数の解説動画が見つかります。
通勤時間などのスキマ時間に、まず動画で全体像をつかんでおくのがおすすめです。
コツ②:毎週1つプチ企画をつくる習慣
学んだことを「へぇ〜そうなんだ」で終わらせるのはもったいないです。
日常で実践できる工夫としておすすめなのが、身の回りの課題を小さな新規事業のように捉えて、プチ企画を考えてみることです。
「オフィスの雑務を効率化するアイデア」や「よく使うサービスの改善案」など、身近なテーマで構いません。
毎週1つ、思いついたアイデアをメモに書き出す習慣をつけるだけで、本書の言う「顧客起点で考える」感覚が徐々に身についていきます。
コツ③:社内のビジコンでブラッシュアップ
日頃考えているアイデアがあるなら、社内のビジネスコンテストや新規事業提案制度を積極的に活用してみましょう。
多くの企業で新規事業を後押しする制度が整いつつあるので、アイデアを人に話し、フィードバックをもらう機会を強制的に作ることができます。
たとえ結果が採用されなくても、本書の言う「顧客の声300」や「会議の切り抜け方」を小さく実践する絶好の練習の場になります。
また、学んだ内容を誰かと話して深めることで、気づきは何倍にも増えます。
読書会が理想ですが、なかなかハードルが高ければ、食事中の雑談のタネにするだけでも十分効果があります。
忘れないように、読書ノートや読書ブログでポイントを明文化しておくと、後から見返しやすくなります。
個人的にまとめる方法で手軽でオススメなのは、学んだことをパワポで一枚ものに納めることです。
それを手帳など、普段目にするものに印刷して差し込むことで、日常的に思い返しやすくなります。

手帳に読書ノートをまとめておくと、いつでも振り返れてネタにできます。
「新規事業の実践論」のまとめ

以上、今回は「新規事業の実践論」についてまとめました。
今回の押さえドコは以下の通りでした。
- 社内起業というキャリア:大企業の9割超が新規事業を重点テーマに掲げる時代、0→1のスキルは一生ものの武器になる
- 最初にして最大の課題:創業メンバーは3名程度に絞り、「異業種をつなぐ力・やり切る力・幅広い教養」を持つ人を選ぶ
- 新規事業の6ステージ:エントリー期からイグジット期まで、着実に段階を踏んで育てる
- 顧客の声は最低300個:机上の空論ではなく、300件の生の声を集めれば方向性は大きく外れない
- 社内会議の切り抜け方:会議は報告の場ではなく、6点セットを揃えたアセット獲得のプレゼンの場
- 経営陣のフィードバック観点:経営陣が見ているのは正誤ではなく独自性・自社らしさ・規模感
タイトルの通り、本書で語られる新規事業創出のスキルは、会社を移っても独立しても通用する「一生もののスキル」だと感じました。
誰でも最初は初心者ですので、小さく試せそうなところから1つずつ取り入れてみましょう。
この手の話は、機を逃すと急にやらなくなるので、思い立ったが吉日です!
今後、社内起業や新規事業に挑戦してみたいと思っている人は、まずは本書を手に取ってみて一歩を踏み出していきましょー(^^)/
新規事業と既存事業の両立に関心がある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

「300件の声」と「3名の創業メンバー」だけは覚えておこうかな。
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
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