ども、らーにゃです。今回は『管理職に関する制度』について触れていきます。
管理職になったらどんな働きでどんな給与体系になるのか?
先輩に直接聞くこともできないし、謎のベールにつつまれているが今後のキャリアのことを考えると気になる…。
こんなことを感じる人も少なくはないのではないでしょうか。
社会人歴が5~6年目も経ったら先のことも見据えて、この手のお金や制度の実態を知っておいて損はないです。
そのため、今回は管理職の働き方やお金に関する制度について学んだことを整理します。
特に、アラサー社会人で今後の3年5年と先のことを見据えながらキャリアを積み上げたい人の一助になれば幸いです。
ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格:国家資格キャリアコンサルタント
●実績:手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴1年
●属性:30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
今回の論点整理
管理職の働きや給与について結論から言うと
『裁量労働制を基本にしながらもみなしの残業代はでるケースもあり、思ったほどのブラックさではない』
というのが現実的なところのようです。調べるほどに
『へぇー、そうなんだー、意外ー』
と感じることが多かったです。
というのも、そもそも私が当初、管理職に対して感じていたイメージとしては
イメージ=残業代がゼロの年俸制で死ぬほどこき使われる
というものでした。
イメージとしては経営者にとって”管理職=定額使い放題”という感覚をもっていましたが、
これは、半分当たりで半分外していました。
なので、思ったよりもヤバイ感じではなさそうです。
ところで、管理職のように昇進・出世するというのは、一般的にはポジティブな内容ですが、これは世代によって認識に差があるようですね。
というのも、今のアラサー以下の平成にうまれた世代からは「出世」というものをネガティブに捉える傾向もあるようですが
こんなアンケートもあり、基本的に上の世代と比較して出世に対する価値観はまるっきり違うようです。
ギリギリ昭和の人間としてはどちらの意見もわかり、同期の価値観もバラバラです。
ただ、個人的には仕事をするからには目標があった方が計画もくみやすく、それなりに成果を上げている証明になると思っています。
そのため、個人的には年収1000万というのを一つのマイルストーンとして目標に据えて考えたい派です。
ということで、長くなりましたが、今回は管理職の働きを紐解く上でキーになる制度などを中心に整理します。
ポイントは以下の通り
順に触れていきます。
今回のポイント
裁量労働制と固定残業制
まずは管理職の働き方の基本部分にあたる制度についてです。
抑えるべきは裁量労働制と固定残業代制度についてです。
裁量労働制について
単純にこれをググるとこんな結果が出ます。
裁量労働制(さいりょうろうどうせい)とは、日本の労働法制で採用されている労働者が雇用者と結ぶ労働形態の一種。労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用され、あらかじめ労使間で定めた時間分を労働時間とみなして賃金を払う形態である。
日本の裁量労働制は実施する場合には労使協定を締結する必要があり労働時間規制の適用も排除されない。その点で労使協定が不要で労働時間規制も異なる米国の労働法制における「管理職エグゼンプト」や「運営職エグゼンプト」などの法律上の適用除外制度とは異なる。
また、ドイツには信頼労働時間制という制度があるが労働時間法の労働時間の上限や休憩時間に関する規制を緩和する制度ではなく日本の裁量労働制とは法律効果が異なる
wikipediaより引用
つまり、完全成果主義であり、予め決まった額で働く年俸制ということですね。
企業側の視点でいってしまえば「定額使い放題!」みたいな話です。
『やっぱり、ド・ブラックじゃん!!』
と思っちゃいますが、一方で残業に関するこんな制度もあります。
固定残業制について
ググッてみるとこんな概念があります。
営業職のように外回りを中心に会社側が労働時間を把握することが難しい労働者に対して、実際の労働時間に関わらず一定の労働時間を働いたものとみなして賃金を支払うことができます。
これを「みなし労働時間制」といいます。みなし労働時間制では、労働者と会社側の話し合いにより、残業時間を含めた週40時間以上の労働時間を定めることもできます。
労働問題弁護士ナビより引用
固定残業代制度(みなし労働時間制)というものです。実は管理職であっても適応対象だったりするようです。
これは、営業経験が長かったのでよくわかりますが、みなし残業というやつですね。
つまり、就業規則で定めたみなし残業時間によって、残業時間が乗る形になります。
また、深夜働きなどは管理職であっても深夜残業代は加味しないといけないということが決まっています。
そのため、このルールを抑えたうえで、しっかりと交渉して目線合わせができれば全うな額になるわけです。
管理職になるほど、会社との交渉力が大事になってきそうです。
年収1000万の分解と目標設定の考え方
さて、ここで具体的な年収について考えます。
キャリアのマイルストーンとして年収1000万を置いた時にどのような状態であれば達成するのか?
まずは、ここを分解して考えていきます。
そもそも給与は下記の内訳で決定します
- 基本給料
- 残業代
- 社会保険費用
- ボーナス
- 各種補助費用
- その他、福利厚生費用
これらは当たり前ですが、年次に応じて、額面の金額やその割合は変化します。
例えば、私の場合2年目の時と8年目の時で、下記の比率でした。
年次 | 2年目の時 | 8年目の時 |
基本給割合 | 44% | 46% |
残業代割合 | 23% | 21% |
賞与割合 | 25% | 27% |
その他割合 | 8% | 6% |
少しずつではありますが年次が上がるにつれて基本給と賞与(ボーナス)の割合があがっていきます。
また、今までの実績値から私の所属する会社で昇進を続けてこの傾向が変わらなければどうなるのか
年収1000万になったことを妄想すると下記のような内訳になるだろうと推定できます。
割合 | 金額 | |
基本給割合 | 50% | 500万 |
残業代割合 | 15% | 150万 |
賞与割合 | 30% | 300万 |
その他割合 | 5% | 50万 |
こう分解すると、基本給の理想とゴールのギャップが分かります。
わかっちゃいましたが、基本給が現実と一番の差になっています。(1.5倍にせねば…)
ただ、基本給の理想状態が分かれば、あとは人事の評価テーブルを確認すれば、どの程度の成果でどの程度、役職をあがればその基本給になるのかのラインも分かります。
あとはそれを3年でやるのか5年でやるのか10年でやるのかとスケジュールを切るだけです。
スケジュールを決めれば具体的な具体的な目標として据えられます。
ただ、どうにもこうにも、こんなんうちの会社の制度じゃ社長と取締役くらいで、ここになるのは10年も20年もかけても無理げーだわ。
となるようであれば、転職という選択肢が一択になります。
ただ、このおおよその目標値があれば、社内でも社外でも具体的な数字で交渉したりできるのでどのような人でもこの数字をもっておくのは損ではないです。
結構、まだ道のりがありそうです。。
年収1000万に向けてやるべきこと
上記の制度を踏まえて、管理職の実態と大まかな目標設定は出来ました。
後は、それを実現するための手段を考えるだけです。
上記を踏まえて、やることは3つです。
やること①:自社の制度を調べてから業務にあたる
まずは、今働いている環境のルールを理解します。
そのルールを踏まえた上で、成果を出すための方策を考えます。
ルールを抑えるために一番手っ取り早いのは話が聞きやすい先輩がいれば聞くことです。
それが面倒であれば、大きな会社ならきっとイントラネット上に説明資料があったりするはずのでそこを参照しましょう。
また、どの企業にもいるであろう、人事に直接相談するのもアリだと思います。
これでルールがわかりますので、あとはどの程度の成果を出せばどのように評価が変わるのかを抑えましょう。
やること②:手帳に自分の目標を記載していく
上記で、ルールが分かって目指したい状態がなんとなくわかれば次はその目標を見える形で明文化します。
その点、自分の手帳にこのキャリアの目標をライフプランと併せて一元化することをオススメします。
これが見えると具体的な目指すべき自分の年表が見えてきます。
また目標を具体的な数値(年収など)で記載すると行動も具体的に考えやすくなります。
やること③:転職相談をして別ルートも用意する
あとは、目標を達成するためのプロセスを社内の場合と社外の場合を考え、相談・交渉するのみです。
ここで合わせてみておきたいのが、自分の転職市場における自分の現在の市場価値です。
これはこういったサービスなどを使っていくと、無料で大体のことは分かります。
自分の価値を見出しつつも、今の自分の能力で他の企業だとどの程度の求人があるのかを抑えられるとなおよいです。
以上です。
上記を一言でいえば「制度を調べ、手帳にメモして、交渉する」の3点を実施することです。
特に転職は検討しておらずとも、話をきくだけでもしてみましょう。
世の中の状況を聞くためにキャリアカウンセリングだけ受ける人も多いらしいね!
まとめ
上記、まとめるとポイントは以下の3点です。
-
管理職の実態と制度
▷年俸制という概念はあるものの固定残業という概念もある -
年収1000万の分解と目標設定の考え方
▷年収1000万を基本給の金額に分解し評価テーブルも踏まえると目標に -
年収1000万に向けてやるべきこと
▷「制度を調べ、手帳にメモして、交渉する」の3セットを実践
以上、管理職の実態と年収1000万に向けた道筋について触れていきました。
調べてみると、思ったほどのブラックさはないようです。
むしろ、年収1000万といういい感じの目標設定をするにはちょうどいいくらいの役職が管理職です。
将来に対してネガティブに考える人が増えている昨今ですが、
どうせ仕事やるんだったら前向きに自分のキャリアを考えて実行したいものです。
一緒に社会人としての市場価値をコツコツ上げていきましょう(‘ω’)ノ
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
※また、キャリアの目標に対して自らモチベートさせるためのスキルも身につけることがオススメ!
管理職に関する制度
年収1000万の分解と目標設定の考え方
年収1000万に向けてやるべきこと