【要約 | 代表的日本人】日本の精神を体現した5人!偉人の生き様・考え方を知り自分に置き換える

ワタシ

ども、らーにゃです。今回は「代表的日本人」について言及します。

日本の偉人で尊敬する人は誰ですか?

本書は、1907年に内村鑑三が日本人のすごさを海外の人にも知って欲しいという想いで書いた偉人伝です。

「日本人にはこんなすげぇやつがいるのか!」

と、当時、海外でも「武士道」などと並んで世界的なベストセラーになり爆発的に広がった書籍です。

ただ、現代の我々にとっても、歴史の授業では学べない偉人のすごみに気づくことができ、非常に示唆に富んでいます。

特に、尊敬する偉人を見つけ、深掘りし自分と重ね合わせることで自分の日常の行動も変えることができます。

そのため、今回は偉人のすごみポイントと、合わせてその気づきを日常で活かすアクションについてお伝えします。

偉人から多くを学びたい!と考えている人に強くオススメできる書籍です!٩( ᐛ )و

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>>【関連】20代のうちから読むべきビジネス書・名著 50選!

オススメ書籍:「代表的日本人」とは

今回扱う書籍は『代表的日本人』という本です。

日本を代表する五人の偉人の紹介を通じて日本という国を海外にも説明する内容です。

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ワタシ

日本人が見ても客観的に日本の独自・強みがわかる本です。

ツマ

むしろ日本人の方が日本のことを理解できていなかったりするよね

「代表的日本人」のあらすじ・ポイント

本書の結論から言うと、偉人5人の活躍を知ることでなぜ日本が急激に近代化したかについて詳しく解説してくれます。

出版当時の時代背景としては鎖国と言う閉鎖的な政策を行なっていた日本が、日米和親条約から50年で急速に近代化していました。

そのため、謎のベールに覆われていた神国・日本のすごみがこの書籍によって明るみになることに価値がありました。

具体的には、内村鑑三というエリート(同期は新渡戸稲造)が推しの5人を紹介して日本の凄さを伝えるという本です。

渋谷にも銅像がある有名な西郷どんや、歩き読書で有名な金次郎像など、身近な偉人について理解が深まります。

また、お恥ずかしながら上杉鷹山、中江藤樹、日蓮については、正直まるでよく分かっていなかったのですが

「こんなすげぇ人だったのか!

という驚きと気づきがありました。

そのため、当時の日本のすごさを理解したい人はもちろんのこと、日本の偉人について、理解を深めたい人には特にオススメできる本です

>>【参考】「代表的日本人」はコチラ

ワタシ

今更ながら歴史って大事だなと思いました。。

「代表的日本人」の目次

本書は以下のような構成になっています。

は じ め に

一 西 郷 隆 盛──新日本の創設者
1 一八六八年の日本の維新
2 誕生、教育、啓示
3 維新革命における役割
4 朝 鮮 問 題
5 謀反人としての西郷
6 生活と人生観

二 上 杉 鷹 山──封 建 領 主
1 封 建 制
2 人 と 事 業
3 行 政 改 革
4 産 業 改 革
5 社会および道徳の改革
6 人 と な り

三 二 宮 尊 徳──農 民 聖 者
1 今世紀初頭の日本農業
2 少 年 時 代
3 能力の試練
4 個人的援助
5 公共事業一般

四 中 江 藤 樹──村 の 先 生
1 昔の日本の教育
2 少年時代と自覚
3 母 親 崇 拝
4 近江の聖人
5 内 面 の 人

五 日 蓮 上 人──仏  僧
1 日本の仏教
2 生誕と出家
3 暗黒の内と外
4 宣  言
5 ひとり世に抗す
6 剣難と流罪
7 最後の日々
8 人 物 評

おわりに

「代表的日本人」本書より
ツマ

「代表的日本人」のポイント解説

「代表的日本人」で個人的にビビっときたポイントは下記の点です。

順にふれていきます。

ポイント①:西郷隆盛の使命感

まず、感銘を受けたのが西郷隆盛です。

”器のでかい薩摩のなんかすごい人!くらいの知識しかなかったのですが、読むほどに

「この人、悟ってんなー…!」

と感じることが多かったです。

特に、しきりに天の声を聞き、天の声を語るというのが悟りの境地を感じさせます。

というのも、西郷隆盛は「敬愛天人」と言う考え方があります。

天は人も我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心をもって人を愛するなり

「代表的日本人」より

これは、朱子学に影響されているようですが、一言で言えば「利他主義」で相手のために尽くす考え方です。

そのため、相手の善意は断らず、相手の助けには必ず応えるという人のようです。

困った時は誰のためにでも尽くす人というのは信頼ができますよね、なので、西郷どんとして周りの精神的支柱になっていたようです。

また、儒教の考え方では「天」という考え方は非常に大事な観点で、それを体現していると感じます。

この「天」というのは抽象的ですが、いってみれば「世の中」みたいな文脈です。

「世の中」に何を問われているか、という視点で常に考えていた人という意味では「夜と霧」などにも共通することがあります。

銅像からは頑固でおっかないおっさんのイメージがあったのですが真逆の人でした。

「今の世にもしも西郷どんがいたらどんな動きをしていたのか!?」

ifストーリーの想いを巡らして読むのも面白いと思います。

ポイント②:二宮尊徳の這い上がり力

続いて、感銘を受けたのが、二宮尊徳です。

この人は全国の学校にある「金次郎像」のモデルで、日本代表としてはいわずもがなという感じですが、すごみを再認識しました。

特に、日本人の中では、銅像のイメージから、幼少期の貧困を極める中でも、環境に悲観することなく勉学に励んで成功するイメージが強いと思います。

事実、ひたすら節約・節制をして、捻り出したお金と時間を勉学・自己投資に使い、経験も知識も胆力もオールマイティーなスーパーマンになるのは事実です。

ただ、本当にすごいのはそれからで、実際に自分で成功するだけではなく、その考え方や実践方法を汎用化して他の人でもできるようにしている点です。

具体的には報徳思想という考え方でまとめていき、自分の家だけでなく、自分の町全体を再生し、そのノウハウを横展開して全国の地域活性を行います。

その考え方はストイックではあるものの、考え方の原点は

「どんな人でも勤勉と倹約で貧困から脱出して自立できる」

ということと

「自立できれば誰でも成功できる」

という考え方です。

荒れ地は荒れ地自身のもつ視力によって開発されなければならず、貧困は自力で立ち直らせなくてはなりません

「代表的日本人」より

報徳思想は別途、深掘りすることで理解が深まり、今の世の中でも十分通用します。

ポイント③:日蓮の不屈の闘志

最後に感銘というか一番ビビったのが日蓮です。

現代でも日蓮宗というものが幅をきかせているので、エリートな僧なのかなくらいに思っていましたがイメージが180度変わりました。

この日蓮も西郷隆盛ばりに使命感があるわけですが、やり方がすごいというか

「よくもまぁそんなエネルギーがあるな…!」

と思うほどにアクティブな僧です。

具体的には、当時の日本の中で主流の仏教の考え方に疑問を感じ、新たな流派を作ります。

そして、それを啓蒙するわけですが、既存のやり方を否定するわけなので、当然反対派が現れます。

特に宗教においては、信者が多いわけですからまとまった人が反対しにきます。

ましてはメジャーな宗教を否定するわけですからその弾圧のパワーは絶大です。

当時は国としてもメインの仏教の考え方を推奨していた時代なので、国を挙げて、弾圧されそうになります。

そんな中、町で来る日も来る日も、大声で一人、反論しつつも新たな考え方を大声で叫んで、草の根的に仲間を増やすわけです。

何度もつぶされかけて、街を追放され、家族にも縁をきられてもなお

不屈の闘志で粘りに粘って、結果的に草の根運動が功を奏してムーブメントができます。

草の根的に広げると言う意味ではインドのガンジーのような功績をもっています。

ただ、やり方がかなりすごいというかエグいというか、結構攻撃的な反論をします。

現代に置き換えて考えるならば「イスラム教はクソだ!」とイスラム圏で叫んで回るほど危ないことをするような人だったんだろうと思います。

個人的に、世の中のおかしいと思う事を声高に訴え続け周りを動員する姿を見て、めちゃくちゃロックな人だなと感じました。

また、自分の信念をどんなことがあって突き通し続けると、どんな逆境でも理解者が現れていずれムーブメントになるというのは気付かされることが多いです。

ワタシ

これをできる人は今の日本にいるとはあまり思えないです。それほどまでにすごい人でした。

「代表的日本人」の学びの活かし方

続いて、この学んだ本をどう活かしていくかについても考えていきます。

オススメは改めてポイントを自分なりに考えて深めることと、それを元にアクションプランを考えることです。

その点で、下記2点まとめていきます。

アクション①:解説動画でポイント再整理

まず本書を読む前後で、押さえるとよいのがまとめ動画です。

上記のポイントが短時間で整理することができ、自分なりに深めることがしやすいです。

本書の動画としては下記がおすすめです!

ワタシ

名著のまとめ動画は本当に綺麗にまとまっています

アクション②:偉人と同化して重ね合わせる

偉人伝や伝記を読んで最も学びを活かせる使い方としては

「偉人と自分を同化して重ね合わせる」

というやり方です。

これは心理学では”同一化“といわれています。

簡単にいってしまえば、憧れの人になりきって、目指す状態に近づく方法です。

子供が見よう見まねで大人のマネをしながら成長していくのと同じです。

これを日常に応用します。

例えば、仕事をしていると憂鬱な気持ちになることは多々ありますが、そんな時に

「憧れの●●さんだったら、この状況をどう捉えてどう行動しただろうか」

という考え方ができると、憂鬱な気持ちを打ち消し、前向きな気持ちで状況を打開する行動ができます。

これを状況状況に合わせて意識的に自分の中で色々な偉人と同化できると、どんな状況でも対応ができます。

ツマ

確かに、憧れの人が心の中でイメージできると精神的主柱ができるよね。

アクション③:いつでも思い出せるように見える化

今回の書籍は、偉人伝をコンパクトにまとめたものでもあります。

そのため”この人すげー”で終わらせるのではなく、同一化までして初めて効果を発揮します。

「では、どうすればいいのか」

この点、いつでも思い出せるように価値観や行動指針を明文化することで同一化しやすくできます

個人的には、これを読書ノートや手帳の中など、普段目にするものに印刷して差し込むことで、日常的に思い返して同一化を実践しやすくできます。

ワタシ

手帳に憧れの人の行動指針をメモするだけで非常に有用なものにできます

まとめ

上記の通り、この本を読んで印象的であったのは以下の点です。

押さえるポイント
・西郷隆盛の使命感
▶︎敬愛天人、人を助け、惜しみない愛を周りに届ける
・二宮尊徳の這い上がり力
▶︎貧困は自立することでのみ克服でき、成功に繋がる
・日蓮の不屈の闘志
▶︎強い意志で訴え続ければいずれムーブメントに

また、これを踏まえて

アクションプラン
・偉人と自分を同化して重ね合わせる
▶︎「あの人だったらどうしていたか…」の思考を習慣に
・いつでも思い出せるように見える化する
▶︎同一化するための仕掛けを手帳に組み込む

以上です。

すげぇ人の伝記は読んでいるだけで、その当時の出来事を追体験でき、かっこいい生き様に痺れます。

本書では、一つ一つはわかりやすくまとまっていますが、5人ともタイプが違う人なので

ビビっとくる尊敬できる偉人が誰かしら見つかると思います。

世界の中でトップクラスに先進的な国を作った偉人たちの生き様に触れ、

自分と同一化させることで私たち自身も少しでも社会が良くなる活動を実践していきましょう!٩( ‘ω’ )و

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ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m

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