ども、キャリコンのらーにゃ(@SuperDairyMan)です
「キャリコンの資格は独学でとれる?」
キャリコンは2016年から国家資格として登場したキャリアコンサルタントの資格です。
合格率が高そうで、サクっととれそうな印象をもつけど、実際どうなのか?
「楽そうに見えるけど、本当にそうかな…」
「養成講座は高そうだし、独学でやりたい…」
「勉強し始めたけど、やり方が分からない…」
こんなことを感じる人も少なくないと思います。
そこで!今回はキャリコンの勉強をして分かった対策を具体的にまとめて大公開します!!
「キャリコンに興味がある!だけどどう対策すれば…」
と、悩んでいる人のご参考になれば幸いです٩( ᐛ )و
- キャリコンの独学の必要性
- キャリコンの概要と必要な時間
- 具体的な合格に向けた対策方法
※2014年11月追記:1発合格をして分かった合格ポイントは下記にまとめています↓
ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格:国家資格キャリアコンサルタント
●実績:手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴1年
●属性:30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
キャリアコンサルタント試験は独学が可能か
まず、はじめにキャリアコンサルタントの資格は「独学」が可能なのでしょうか。
結論から言うと「可能」です。
ただ、厳密には「実務経験が3年以上ある人のみ」個人受験が可能となっております。
それ以外の人は、厚生労働大臣認定の養成講座を修了する必要があり、それをもって受験資格を得られます。
また、養成講座は受験対策の講座ではないため、結果的にプログラム修了後に受験対策をする必要もあります。
そのため、現実的にはごく一部の人だけが完全に独学可能であり、ほとんどの人は養成講座を修了し、その上で独学をすることが必要です。
以上から、誰であってもキャリアコンサルタントを目指すのであれば独学する必要があるというコトをまずは意識しましょう。
まぁ国家資格なら誰でもそんな簡単にはとれないよね
キャリアコンサルタント試験の難しさ
ではキャリアコンサルタントの「試験の難しさ」はいか程なのか。
ここから試験の難しさ(合格率)や必要となる学習時間に関してお伝えします。
まずは試験内容と合格率から触れていきます。
勝手なイメージだけどキャリコンって合格率高くて楽そうなイメージ
キャリアコンサルタント試験の内容と合格率
はじめに「試験の内容」から触れていきます。
試験内容について
キャリアコンサルタントの試験は具体的には下記の3つで構成されています。
- 筆記試験(選択式)
- 実技試験(論述記述)
- 実技試験(対面実技)
実際の合格率は以下の通り、筆記は70%、論述記述・対面実技は合計で60%ラインを超えればOKです。
そのため大きくはこの3つの内容を独学して仕上げる必要があります。
ではどの程度の人が合格するのか。
難易度(合格率)について
続いて、合格率にてついてです。
結論から言うと、国家試験キャリアコンサルタントの合格率は50~60%程度です。
この資格は2つの団体(キャリ協、JCDA)でそれぞれ運営されていますが、それぞれ合格率が各回で公表されています。
表示されたものをまとめると以下のような状況で、近年ではどちらも55%前後の合格率になります。
この合格率は他の国家試験と比べるとかなり高いです
国家試験は色々な種類があるので正直ピンきりですが人気の資格を10個ピックアップして比較してみました。
国家試験の資格 | 合格率 (過去5年) |
---|---|
中小企業診断士 | 約6% |
社会保険労務士 | 約7% |
行政書士 | 約13% |
税理士 | 約15% |
宅地建物取引士 | 約17% |
応用情報技術者(AP) | 約22% |
保育士 | 約25% |
キャリアコンサルタント | 約55% |
介護福祉士 | 約70% |
ファイナンシャルプランナー(3級) | 約85% |
このように比較してみると相対的に合格率が高いコトがわかります。
ただ、簡単そうに見えるのですが、押さえなきゃいけないのは「受験資格に条件がある」と言う点です。
つまり、母数になっているのはキャリコン実務者or講座を修了した知識がある人のみということです。
そのため、見方を変えると、養成講座を修了して対策したにもかかわらず4割以上が落ちるという点は見逃せません。
注目するべき点はココです。
実際に勉強してわかりましたが、3ヶ月くらいの養成講座を修了しただけでは正直、合格できません。
試験合格に向けて養成講座終了後に自ら独学する内容が合否の差になります。
では具体的にどの程度、何を頑張ればいいのか。
以下にまとめていきます。
ワタシは養成講座を修了すれば勝手に合格するレベルになると思っていました
面接試験を合格する勉強時間の目安
次に合格までの「勉強時間の目安」について考えます。
ここからは実務の経験がなく、ゼロベースで勉強する人を想定して考えます。
諸説ありますが、ネット上の情報などをまとめると、合格に向けてはおよそ250時間〜350時間と言われています。
うち、およそ半分の150時間が養成講座で学ぶ内容で、独学する時間は個人差はあるものの大体100〜200時間が目安のようです。
そのため、1日2時間くらい捻出できるのであれば3ヶ月弱で対策は完了し1日1時間くらいであれば対策は半年かかるという計算です。
ワタシの場合2024年1月〜3月まで養成講座に通い、4月〜7月に独学して、7月に試験を受けています。
下記が実際にかかった所要時間です。
Togglというソフトと手帳にログをとって時間を計測していたのですが、合計するとおよそ260時間くらいです。
ワタシの場合、養成講座の予習復習を怠ったため120時間と少ないですが、独学時間は140時間程度で平均的です。
(養成講座が終わった4月と5月はダラけて、6月から本腰いれて7月の直前に猛烈にやった感じです。。)
上記を踏まえると、キャリアコンサルタントの勉強で必要なことをまとめると以下の通りです。
- 独学は可能だが、講座に通うのが前提
- 独学は筆記/論述/実技 の3種を対策する
- 独学は修了後に100〜200時間が目安
さすが国家資格だけあって簡単にササッとということは難しそうだね
キャリアコンサルタント独学の7ステップ
では、続いて独学で具体的な「勉強方法」についてです。
正直なところ、ワタシ自身はムダが多く非効率な勉強をしてしまいました。
そのため、それらを反省しつつも、もっとこうやると効率がよくなると思ったことを整理します。
下記を実行すれば、感覚的ですが、独学時間の目安の最低ライン100時間でも合格ラインにのると思います。
具体的には下記のステップに分けて考えます。
- STEP①:全体感を掴む
→自分に合う講座を受講し実力を図る - STEP②:参考書を絞る
→お気に入りの一冊に書き殴り一周する - STEP③:苦手を分析する
→再度スコアを算出して自己分析する - STEP④:アプリを併用する
→参考書×アプリで苦手をつぶす - STEP⑤:実践を繰り返す
→過去問をとにかく実践して慣れる - STEP⑥:論述の型を刷り込む
→お作法を理解して型を使い慣れる - STEP⑦:ロープレで馴染ます
→型を馴染まして自分スタイルを作る
順に触れていきます。
STEP①:全体感を掴む
STEP①は 自分に合う「講座を修了」します。
言わずもがなですが、まずは受験資格を得るためにも自分にあった養成講座を選び受講します。
どのような講座であっても、認定講座であれば、講座の質は一定担保できているはずなので全体感はつかめます。
その上で、過去問もしくは参考書などについている模試などを受けて、どの程度の理解かを確認しましょう。
ワタシは、養成講座を真面目に受講できていなかったので、修了時点では学科試験で50点しかとれず青ざめた記憶があります。
ただ、この
「これはマズい!!!!!」
と思う危機感は早ければ早いほどよいので、できる限り修了したらすぐに問題を解くことをオススメします。
これができてはじめ現状の立ち位置が理解できて、独学のスタートに立てます。
ちなみに、養成講座に関しては、ワタシは色々調べた結果、地域連携プラットフォームの講座が良いと思い受講しました。(実際にめちゃ良かったです!)
具体的な講座選びで迷われている人はコチラをぜひ参考にしてみてください!
気になることを解消する手っ取り早い方法は各講座の無料説明会などで聞きまくることですね
STEP②:参考書を絞る
STEP②は「参考書の選定」です。
具体的には、紙の参考書を1冊厳選して、1冊を使い倒すコトで学習効率がグッとアップします。
ワタシは以下のことをやらかして、結果、とても非効率になりました。
- 参考書を多く買って広く浅く眺めた。
- 電子書籍をメインで買ってしまった。
- ケチって中古の古いものを使った。
これから独学する人は、反面教師にしてほしいのですが、上記は全てダメです。
地味に痛かったのが、Kindleで買いまくった後にフリーハンドでメモがとれず記憶の定着が悪いコトがわかり、結局、紙で買い直した点です。
そして、一番やらかしたのが、ケチって古いものを使ったことです。
これは非常に時間がもったいなかった。
キャリコンは時事問題も一定でてくるため古い情報を仕入れてもそれは完全にムダです。
そのため、上記を踏まえて学習する際のポイントは
- メインで使う参考書は厳選して絞る
- メインで使う参考書は紙で持っておく
- 参考書は絶対に最新版のものを買う
これを押さえるだけでムダがかなりなると思います。
(電子書籍はサブでもっておくくらいの認識がよいです)
ちなみにワタシが結果的にメインにしたのは下記のみん合の対策本です。
ここまでの勉強の所要時間の目安は20〜30時間くらいかと思います。
独学って意図なく思いつきでやると非効率になりやすいんだよね。。
STEP③:苦手を分析する
STEP③では自分の「苦手を分析」します。
具体的には、過去問/模試などを再度受けてスコアを確認します。
その時に、下記の4つの観点でテーマごとに振り返ってみて自分の得意/苦手を明らかにします。
国語が苦手なワタシは特に「③キャリコン政策」部分が、漢字だらけで頭に入ってこず散々な結果でした。
ただ、この苦手なコトが分かったら、あとはその苦手なものを集中的につぶしていきます。
苦手領域は点数がとれていないので、裏を返すと一番点数の伸びが期待できる領域です。
自分の伸びしろに期待してSTEP④へと移りましょう。
全体像を理解してから学んでいくのはどの勉強でもセオリーだよね
STEP④:アプリを併用する
STEP④では「アプリをうまく活用」します。
具体的には、STEP③で見えた苦手をSTEP②で厳選したメイン教材をもとに復習します。
その上で、さらに対策アプリを使いスキマ時間を使ってとにかく小問集合の演習をしまくります。
対策アプリはあまり情報が出回っていないのでとにかく対策アプリをいれまくって試しまくったのですが
結論としては下記の3つのアプリを使うのが良いです。
- キャリコンOX(オックス)
- キャリアコンサルタント秒トレ
- キャリアコンサルタント試験対策
これらの対策アプリの概要と使い方については別途記事でまとめているので、ここまで来た人はコチラを参考にしてください!
ここまでの勉強の所要時間の目安は50〜60時間くらいかと思います。
対策アプリをやりきった頃には”出来てきている感”を感じられますよ!
STEP⑤:実践を繰り返す
STEP⑤は「実践の繰り返し」です。
具体的な方法としてはシンプルに過去問を解きまくります。
ちなみに、この過去問はキャリコンを運営している2つの団体(キャリ協、JCDA)にて公開されています。
ただ、公式サイトでは3ヵ年分しか公開されておらず、3回分をやったらそれで終わりになります。
しかも、公式サイトは解説がありません!!
そのため、ここで有効活用するべきなのが、有名キャリコン対策の有料会員コンテンツの活用です。
具体的にはみん合とキャリコンスタディの2強なのですが、どちらかの有料会員になることを強くおすすめします。
これによって、過去問全回が実践できるようになり、全ての回で解説をみることができます。
ただ、どちらのサイトも特徴があり一長一短なので、好みのサイトを使うことをお勧めします。
実際に、有料会員になって分かったコトもあるので、気になる方はコチラをご参考にしてください!
過去問を繰り返し、合格に少し余裕のもてる80%くらいになるまで頑張ってみましょう!
おそらく、ここまでの勉強の所要時間の目安は70〜80時間くらいかと思います。
ワタシは8回目にしてようやく80%を超えてきました。。
STEP⑥:論述の型を刷り込む
STEP⑥からは実技の「型を作る」ことになります。
実は論述と実技は問われる内容が非常に似ています。
そのため、学科試験が合格ラインになったら、この両方をWで対策をしていきます。
2つの団体(キャリ協、JCDA)は、論述と実技は少し問題に差異がありますが対策法は変わりません。
まず、最初にやるべきは試験日が早い論述の対策です。
採点基準が明示されていないものの、対策本や講義を聞いているとどれも似たようなコトを言っており暗黙の型があると分かりました。
例えば、こんな内容です。
- 内省の促し有無で良し悪しを判断する
- 根拠の発言を引用して展開の評価する
- 見立てと打ち手を1:1で対応させて書く
これらを自分なりに会得してアウトプットできるようにしましょう。
そのために、まず専門サイト(キャリアオアシス等) やスキルシェアサービス(ココナラやcoachee等)を使った添削を一度受けることがおすすめです。
その上で、過去問を5〜6回でもやればすぐに型が身についていきます。
ちなみに、論述は模範解答がないのですが、対策サイトで無料公開されているものもあるので参考にしましょう。
STEP⑦:ロープレで馴染ます
STEP⑦は最後が「ロープレ実践」に関してです。
これは、論述で学んだことを話し言葉でアウトプットできるようにする訓練になります。
STEP⑥で型はできているので、それを不自然なく話しコトバで語れようになればOKです。
ただ、これは実は「言うは易し行うは難しで」キャリアコンサルタントの独学ではここが一番の鬼門です。
合格者の人たちの話を複数聞いていても
「正直ここが一番難しかった…!」
とみな口を揃えていいます。
というのも、この領域の勉強が辛いのが一人で完結で勉強ができないからです。
これは周りの人とに力を借りてロープレをすることと、試験合格者(資格所有者)との実践が一番の近道です。
そのため、専門サイト(キャリアオアシス等) やスキルシェアサービス(ココナラやcoachee等)を絶対使った方が良いです。
特に、これらは使うとしても相手の都合によるので、面接指導をうけるアポ取りを早い段階(試験1ヶ月前くらい)で行うことがポイントです。
実技に関してはギリギリになってからは予約もとれず対応できないため早めの準備(アポ)が大事です。
あとはフィードバックをもらいながらも場数をこなせばOKです。
場数を増やすのであれば、養成講座の仲間とやるのもいいですし、有料会員同士の繋がりを使うのもありです!
(実技の対策は別記事でまとめましたので、詳しくはコチラをご参考ください。)
以上、ここまででおよそ100時間くらいで収まると思います。
合格率が高いとはいえ、計画をしっかり立てないとマグレで合格は難しそうだね。
キャリアコンサルタント試験を進めるコツ
最後にキャリコン試験の「対策のコツ」についてです。
前述で述べた独学STEP①〜⑦に対応して改めて行動するべきポイントをまとめます。
コツ①: 自分に合う講座を選ぶ
まずは「キャリコンに対応した養成講座」を選びます。
前述のSTEP①で述べた通り、実践経験がない場合は講座に通って修了することが資格取得の条件です。
そのため、自分に合う講座を選ぶところが最初に必要なことになります。
キャリアコンサルタントの講座はどこも3ヶ月〜6ヶ月と長い期間の勉強になるため、費用は高い印象です。
その中でも30万を切る金額感はこの業界ではかなり安いです。
代表的な講座をまとめると下記の通り。
業者名 | 費用 | 合格率 (令和3年度) |
JAICO | 330,000円 | 70.9% |
ヒューマンアカデミー | 383,597円 | 92.5% |
キャリアドライブ | 330,000円 | 60.5% |
LEC | 302,500円 | 79.5% |
資格の大原 | 294,000円 | 64.9% |
公益財団法人関西カウンセリングセンター | 346,500円 | 83.5% |
キャリアカウンセリング協会 | 396,000円 | 84.9% |
日本マンパワー | 396,000円 | 77.2% |
リカレント | 437,800円 | 80.1% |
一般社団法人地域連携プラットフォーム | 297,000円 | 82.8% |
ワタシの場合、色々と比較した結果、地域連携プラットフォームの講座が良いと思い受講しました。
実際にレビューもしていますので、興味を持った人はコチラをご参考にしてみてください!
いっぱいあると選ぶのも大変だから無料説明会とかで聞いて決めるのもありかもね。
コツ②: 勉強ツールを組み合わせる
次に独学用の「勉強ツール」を考えます。
STEP②〜STEP⑤の筆記対策は、自分に合ったメインで使うお供を厳選することが合格への近道です。
また、メインで使う教材が決まった後は、サブで使える筆記対策のツールは大きく下記の3種類があります。
個人的には、それぞれ一長一短なのですが、必要な時期になった時に買い足す形で組み合わせて使うのがおすすめです!
最初に揃えすぎると情報過多になるので継ぎ足しでいくのがよいです。
コツ③: 実技対策は対人サービスを使う
最後に実技に対応した「対策サービス」を考えます。
ここは前述のSTEP⑥、STEP⑦の実技対策をするためのサービスです。
実践の対策をするためには下記の大きくは3つのやり方があります。
特に、ロープレする場数を下記の手段を使って何人できるかが勝負です。
合格者の人に聞く限りでは合計で10回以上はやっている印象ですので、まずは場数を増やしましょう!
ここまできたらキャリコン仲間と一緒に学び合って皆で合格をもぎとりましょう!
さいごに
以上がキャリコン合格に向けたポイントと独学のコツに関してでした!
上記のポイントを押さえ、キャリコンの全体像を理解し、計画的に独学することで合格にグッと近づくことが可能です!
自分自身、キャリコンの勉強をする中で、今までの経験を整理し、今後のキャリアの考え方もわかり人生が変わってきました。
キャリコンの資格が素晴らしいのは資格をとって出来るコトを増やすだけでなく、勉強のプロセス自体で学びがめちゃくちゃあることです!
もしも、キャリコンの勉強に興味がある人は、モチベーションが上がった時こそが動き出すべきベストタイミングです!
まずは、自分に合う講座を探しつつも無料相談などで自分の想いを伝えて、独学の動き出しを進めていきましょー٩( ᐛ )و