【まとめ】キャリアコンサルタント独学のコツ|合格に必要なコトと学習7ステップ!

キャリアコンサル・転職

ワタシ

ども、キャリコンのらーにゃ(@SuperDairyMan)です

「キャリコンの資格は独学でとれる?」

キャリコンは2016年から国家資格として登場したキャリアコンサルタントの資格です。

合格率が高そうで、サクっととれそうな印象をもつけど、実際どうなのか?

「養成講座って高そうだし、できるなら独学でやりたい…」

こんなことを感じる人も少なくないと思います。

ただ、ネット上の情報だとピンとこないし、勉強しないと分からないコトも多いです。。

そこで!今回はキャリコンの勉強をして分かったコトを大公開します!!

「キャリコンに興味がある!だけどどう対策すれば…」

と、悩んでいる人のご参考になれば幸いです٩( ᐛ )و

キャリアコンサルタント試験は独学で可能か

まず、はじめにキャリアコンサルタントの資格は「独学が可能か」という点です。

結論から言うと可能です。

ただ、相当に限定されており、多くの人は養成講座に入る前提で考えるべきです。

実務経験が3年あれば完全独学可能

独学可能な条件は「実務経験が3年ある場合」のみです。

そのため、実務経験がないと独学で勉強したところで、そもそも受験資格を得られないのです。

この”3年間の実務”は相当にハードルが高いと思うので、初めましての人はおとなしく養成講座を使いましょう。

ただ、養成講座も給付金制度などを使えば10万円せずに使えたりするので想像以上に安いです。

そして、養成講座を使ったとしても独学で勉強しないといけない側面はあります。

そのため、誰であってもキャリアコンサルタントを目指すのであれば独学を少なからずするという意識をもって挑みましょう。

ツマ

まぁ国家資格なら誰でもそんな簡単にはとれないよね

キャリアコンサルタント概要と学習時間

では「具体的な学習時間の目安」はどの程度なのか。

ここから合格率と必要な学習時間に関してお伝えします。

まずは試験概要と合格率から触れていきます。

ワタシ

勝手なイメージだけどキャリコンって合格率高いイメージ

試験内容と合格率

はじめに「試験内容」から触れていきます。

具体的には下記の3つで構成されています。

キャリアコンサルタントの試験内容
  • 筆記試験(選択式)
  • 論述試験(自由記述)
  • 実技試験(実技対面)

実際の合格率は以下の通り、筆記は70%、論述・実技は合計で60%ラインを超えればOKです。

合格率は50~60%程度です。他の国家試験と比べて高いです。

キャリコンの試験は2つの運営団体(協議会/JCDA)があるのですが、近年ではどちらも55%前後の合格率になります。

一見簡単そうですが、思い出しておきたいのが「受験資格の縛りがある」という点です。

つまり、母数になっているのはキャリコンの実践者or講座を修了した人のみということです。

見方を変えると、養成講座を修了したにもかかわらず3〜4割は落ちます。

おさえるべき点はココです。

勉強してわかりましたが、養成講座を修了しただけだと正直、合格は難しいと思います。

この合格の差になるのはズバリ、養成講座にいきながら独学もできるかどうかです。

基本的なレクチャーで全方位的に理解はできるのですが、試験合格に向けては別途対策が必要です。

特に、学科試験の部分を自分で定着させつつ、実技の部分は場数をこなす必要があります。

では具体的にどの程度頑張ればいいのか?

ワタシ

養成講座を修了すれば勝手に合格するレベルになると思っていました

面接試験を合格する勉強時間の目安

次に合格までの「勉強時間の目安」について考えます。

合格に向けては250時間程度と言われています。

ただ、ネットで体験談を調べてみる限りでは実際には150〜250時間くらいのようです。

自ら効率的な勉強のやり方を考えて進めれば200時間程度でも十分うかると思います。

うち養成講座は大体、課題を含め120~150時間くらいを担保するので、あと50~80時間くらいを自分で独学して対策できるかです。

例えば、養成講座を修了後の翌月に試験があるならば、修了後も毎日2時間程度が必要で、試験日が翌々月ならば1時間程度の時間です。

こうやってならしてみると全然大した学習時間ではありません。

そのためポイントは継続して学ぶ姿勢がもてるかどうかです。

ここまでのまとめ
  • 独学は可能だが、講座に通うのが前提
  • 独学は筆記・論述・実技の3種類を対策する
  • 独学は講座の修了後に50~80時間が目安  

ツマ

さすが国家資格だけあって簡単にササッとということは難しそうだね

キャリアコンサルタント独学の7ステップ

続いて独学での「具体的な対策法」についてです。

講座で基礎学習を行うことを踏まえると、独学で勉強するのは50〜80時間程度です。

ただ、この独学する内容は「筆記」・「論述」・「実技」に分かれます。

また「筆記」は範囲が非常に広いのでテーマごとに分けて複数のステップで計画を立てるのがおすすめ

具体的には下記のステップに分けて考えます。

独学のステップ
  • STEP①:全体感を掴む
    →自分に合った講座を選び受講する
  • STEP②〜⑤:筆記を仕上げる
    →独学で筆記の対策を仕上げる
  • STEP⑥〜⑦実技を仕上げる
    →周りの力を借りて場数を踏む

順に触れていきます。

STEP①:講座を選び過去問を解く

STEP①は 「自分に合う講座」を選び「過去問を解き」ます。

まずは自分に合うと感じる講座を比較して選びます。

受講が始まれば、否応なく基本を徹底され、勉強量が担保されます。

その上で、過去問を一度解けば、全体感を掴むのは十分すぎます。

ここで下記の3点を留意できるとなお良いです。

  • 勉強習慣の確立
  • 苦手分野の特定

前者は、講座に通いつつも日々、勉強する習慣を作っていきます。

後者は、過去問を解くことで強み・弱みを見える化してSTEP②以降につなぎます。

ちなみに、ワタシは色々調べた結果、地域連携プラットフォームの講座が良いと思い受講しました。

講座選びで迷われている人はコチラをぜひ参考にしてみてください!

>>【レビュー】キャリコンの試験対策・勉強法!①過去問編

ワタシ

気になることを解消する一番手っ取り早い方法は講座の無料説明で聞きまくることですね

STEP②:筆記対策を行う(概論)

STEP②からは「独学での筆記対策」にうつります。

まずはキャリコンの全体概論に関するところを把握していきます。

勉強の所要時間の目安は40〜80時間くらいかと思います。

STEP①の受講修了したら次は、筆記対策として自力で筆記の勉強を仕上げます。

キャリコンの筆記内容は幅広いので、個人的には大きく下記4つのテーマに分けて勉強するのがおすすめです。

キャリコン内容の分類分け
  1. キャリコン概要
    →キャリコンの社会的意義/基本的な技能/倫理と行動など
  2. キャリコン理論
    →キャリアに関する理論/カウンセリング・動機づけの理論など
  3. キャリコン政策
    →労働政策及び労働関係法令/社会保障や学校の制度など
  4. キャリコン知識
    →職業能力や労働市場の知識/人生の転機の知識など

この中で最初に行うべきが「キャリコン概要」です。

ここの目安としては5~10時間くらいです。

具体的には下記の内容です。

キャリコン概要の項目例
  • 社会・経済の動向とキャリア形成支援の必要性の理解
  • キャリアコンサルティングの役割の理解
  • キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢など 

項目は多いですが、キャリコンの概要的なもので比較的、理解の難易度は低めなので、点数の稼ぎどころだと思います。

過去問を中心に一冊、自分にあった参考書を選んでそれを普通に学べばOKです。

他と比べてさほど苦労することはないはずです。 

>>【レビュー】キャリコンの教材・アプリを使った試験対策・勉強法!②概要編

ツマ

全体像を理解してから学んでいくのはどの勉強でもセオリーだよね

STEP③:筆記対策を行う(理論)

STEP③では「キャリコンの理論」に覚えていきます。

ここの10~20時間くらいが筆記で勉強する目安時間です。

具体的には下記の内容です。

キャリコン理論の項目例
  • キャリアに関する理論
  • カウンセリングに関する理論など 

キャリコンの中でもカタカナの横文字が増えるのと、あまり聞きなれないものが並ぶため抵抗感のある人は一定いると思います。

これは過去問でよく出る人を理論と人の名前とをセットで覚えるしかないです。

独学をする中で感じたことやポイントは別記事でまとめます。

>>【レビュー】キャリコンの教材・アプリを使った試験対策・勉強法!③理論編

STEP④:筆記対策を行う(政策)

STEP④では「キャリコンの法令/政策」についてです。

ここの目安は15~30時間くらいが筆記で勉強する目安時間です。

具体的には下記の内容です。

キャリコン政策の項目例
  • 職業能力の開発
  • 労働政策、労働関連法令と社会保障制度
  • 学校教育制度、キャリア教育など 

個人的にキャリコンの勉強の筆記の問題では最難関はここだと感じています。

とにかく堅苦しい法令や細かい数字など、読んでいるだけでも爆睡くらいにわかりづらい上に問われ方も重箱の隅をつつくようなものが多く細かいです。

多くの人が抵抗感を抱くと思いますが、裏を変えれば、ここをクリアさえできれば筆記はクリアしたに近いと思います。

これも独学をする中で感じたことやポイントは別記事でまとめます。

>>【レビュー】キャリコンの教材・アプリを使った試験対策・勉強法!④政策編

STEP⑤:筆記対策を行う(知識)

STEP⑤ではその他の「キャリコン知識」についてです。

ここの目安は10~20時間くらいが筆記で勉強する目安時間です。

具体的には下記の内容です。

キャリコン知識の項目例
  • グループアプローチの技能・知識
  • 相談過程の進行管理の技能・知識
  • メンタルヘルスの知識など 

これはSTEP②STEP④の内容を足して2で割ったような内容なので、まずはそちらをクリアして最後にまとめて覚えるのが良いです。

メンタルヘルスなど比較的イメージがしやすいものが多いのでとっつきやすいとは思います。

独学をする中で感じたことやポイントは別記事でまとめます。

>>【レビュー】キャリコンの教材・アプリを使った試験対策・勉強法!⑤知識編

STEP⑥:実技対策を行う(論述系)

STEP⑥からは「実技の対策」になります。

ここの学習時間の目安は10~15時間程度かと思います。

これは論述テストと実際のロープレの実践とに分かれます。

これらはSTEP②〜⑤の筆記を全て押さえた上で、セットで対策をしていきます。

難易度としては論述の方が簡単なので、最初にここから着手する方が良いと思います。

>>【レビュー】キャリコンの教材・サービスを使った試験対策・勉強法!⑥論述編

STEP⑦:実技対策を行う(ロープレ)

STEP⑦は最後の対策である「ロープレ実践」に関してです。

実は、キャリアコンサルタントの勉強はここが一番の鬼門です

合格者の人たちの話を複数聞いていても

「正直ここが一番難しかった…!」

とみな口を揃えていいます。

というのも、この領域の勉強が辛いのが一人で完結で勉強ができないということです。

誰かしらに相手をしてもらって対策する必要があるということです。

そのため、これは周りの人とに力を借りてロープレをすることと、試験合格者(資格所有者)との実践が一番の近道です。

この実技に関しては本当にギリギリになってからの付け焼き刃の対応では合格が難しいです。

そのため、勉強をいつ頃から始めていけばいいかを、勉強計画として逆算して考える必要があります。

>>【レビュー】キャリコンの教材・サービスを使った試験対策・勉強法!⑦ロープレ編

ワタシ

合格率が高いとはいえ、計画をしっかり立てないとマグレで合格は難しそうだね。

キャリアコンサルタント対策の準備リスト

最後にキャリコン対策で準備が必要なことについてです。

こちらも前述のSTEP①〜⑦に対応して必要なものをまとめていきます。

準備①: 自分に合う講座を選ぶ

まずは「キャリコンに対応した養成講座」を選びます。

前述のSTEP①で述べた通り、実践経験がない場合は講座に通って修了することが資格取得の条件です。

そのため、自分に合う講座を選ぶところが最初に必要なことになります。

キャリアコンサルタントの講座はどこも3ヶ月〜6ヶ月と長い期間の勉強になるため、費用は高い印象です。

その中でも30万を切る金額感はこの業界ではかなり安いです。

代表的な講座をまとめると下記の通り。

業者名
費用
合格率
(令和3年度)
JAICO330,000円70.9%
ヒューマンアカデミー383,597円92.5%
キャリアドライブ330,000円60.5%
LEC302,500円79.5%
資格の大原294,000円64.9%
公益財団法人関西カウンセリングセンター346,500円83.5%
キャリアカウンセリング協会396,000円84.9%
日本マンパワー396,000円77.2%
リカレント437,800円80.1%
一般社団法人地域連携プラットフォーム297,000円82.8%
参照:厚生労働省「厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」

準備②: 自分に合う勉強ツールを選ぶ

次に独学用の「勉強ツール」を考えます。

STEP②STEP⑤の筆記対策はなんらか対策ツールがないと勉強の効率が悪すぎます。

自分に合うものを選んでいきましょう。

ちなみに、筆記対策をするためのツールは色々なものがありますが大きく分けると下記の3種類です。

筆記対策のツール例
  • 書籍
    →紙の参考書やKindleの電子書籍の利用
  • アプリ
    →キャリコン対策用のアプリの利用
  • ネット
    →キャリコン対策に向けた専用サイトの利用 

それぞれの特徴としては以下の通りです。

ツールの種類内容   扱いやすさコスト  
書籍
アプリ
ネット

個人的には、それぞれ一長一短なので、組み合わせて使うのがおすすめ

特にそれぞれ自分に合うものを1つ用意しておくと良いです!

準備③: 実技の対策サービスを選ぶ

最後に実技に対応した「対策サービス」を考えます。

ここは前述のSTEP⑥STEP⑦の実技対策をするためのサービスです。

実践の対策をするためには下記の大きくは3つのやり方があります。

対策法の例
  • 自主練・知り合いで実践
    →家で自主練をしてその後に仲の良い友人などにお願いをして対策依頼
  • マッチングサイトを活用
    →ココナラなどのマッチングサービスでキャリコンに模擬の対策依頼
  • 公式サイトで対策
    →STEP①で選んだ講座でのオプションやその人脈での対策依頼 

それぞれの特徴としては以下の通りです。

ツールの種類内容   扱いやすさコスト  
自主練・知り合いで実践
マッチングサイトを活用
公式サイトで対策

特に、ロープレする場数を下記の手段を使って何人できるかが勝負です。

合格者の人に聞く限りでは合計で20回くらいはやっている印象ですので、まずは場数を増やしましょう!

ワタシ

ここまできたらキャリコン仲間と一緒に学び合って皆で合格をもぎとりましょう!

さいごに

以上がキャリコンの勉強をし始めた時に最初にやるべき内容と勉強の方法論についてでした!

上記のポイントを押さえて、キャリコンの全体像を理解した上で勉強することで合格にグッと近づくことが可能です。

全体像が見えて、モチベーションが上がったのであれば、動き出すべきタイミングです!

まずは、自分に合う講座を探しつつも独学を初めていきましょー٩( ᐛ )و

【レビュー】地域連携プラットフォームのキャリコン講座を受講して分かった評判とメリットデメリット