
今回は自分史やライフラインチャートの書き方について解説します。
普段、自己分析はどのようにしていますか?
「正直、何すりゃいいかよくわからん」
このようにお感じの方にオススメしたいのが、自分史やライフラインチャートを使った自己分析です!
これを行うコトで、自分の過去の体験をもとに自分だけのストーリーを誰でも簡単に語れるようになります。
「で、具体的にどうやるの?」
と感じる人のために、今回は自分史を作って活用するポイントを整理します!
「自己分析をしたい…が!やり方がピンとこない!」
という人の一助になれば幸いです!٩( ‘ω’ )و

ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格:国家資格キャリアコンサルタント
●実績:手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴2年
●属性:30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
目次
就活・転職に役立つ「自分史」とは?

まず「自分史とは」何か?
「自分史」とは、自身のこれまでの人生を振り返り、経験や出来事を時系列でまとめたものです。
これにより、自分の価値観や強み、行動パターンを明確にし、就職活動や転職活動における自己PRやキャリア選択の指針とすることができます。
ライフラインチャートとの違いとは
自分史と似た「ライフラインチャートとの違い」は何か
ライフラインチャートは、人生の出来事とその時の感情の高低をグラフ化する手法です。
横軸に年齢や時期、縦軸に感情の高低を設定し、各出来事をプロットして線で結びます。
これにより、どの時期にポジティブまたはネガティブな感情を抱いていたかが視覚的に把握できます。
一方、自分史は出来事や経験を文章やリスト形式でまとめるもので、感情の変化よりも事実の羅列に重点を置きます。
つまり、ライフラインチャートは感情の”流れを視覚化”することで、自分史は出来事の”詳細を記録する”という違いがあります。

特徴が違うので自分史とライフラインチャートは組み合わせることで相乗効果を発揮します!
そもそも自己分析って必要?
そもそも、自己分析はどういった時に必要になるのでしょうか?
「就活の時にはした記憶があるけど…」
という方が多い気がします。
ただ、今後の世の中を考えると、終始雇用制度が崩れ、就活だけクリアすればOKという時代は終焉しています。
現在は転職する人も増え、どんな人でもその都度、自分のキャリアを振り返ってキャリアを組み直す必要があります。
実際に、そういうった社会変化を受けて政府もセルフ・キャリアドッグというものを企業に義務付け、社員のキャリア形成を促す動きもあります。
そのため、定期的に自己分析をして新たに自分を高める習慣が必要になるわけです。

確かに最近、転職する人急に増えてきたなぁ
自分史やライフラインチャートを書くメリット

自分史やライフラインチャートを書くことには、以下のようなメリットがあります。
- 価値観・判断軸が明確になる
- キャリアを棚卸しして強み弱みがわかる
- ストーリーができて説明しやすくなる
メリット1:価値観・判断軸が明確になる
まずメリットの1つ目は「軸の明確化」です。
自分史やライフラインチャートを作成することで、過去の経験や感情の変化を振り返り、自分が何を大切にしているのか、どのような価値観を持っているか明確になります。
これにより、将来のキャリア選択や人生の意思決定において、自分らしい選択がしやすくなります。

価値観を明確にするシートの材料としても使えますよ
メリット2:キャリアを棚卸しして強み弱みがわかる
次にメリットの2つ目は「強みの明確化」です。
過去の経験を整理することで、自分の強みや弱みを客観的に把握できます。
これにより、自己PRやエントリーシート作成の際に具体的なエピソードを用いて説得力のあるアピールが可能となります。
また、弱みを認識することで、今後の成長課題を明確にし、自己成長につなげることができます。

自分の強みって聞かれると意外と語れないんだよね
メリット3:ストーリーができて説明しやすくなる
メリットの3つ目は「説得力のあるストーリー」です。
自分史やライフラインチャートを通じて、自分の人生のストーリーを構築することで、面接や自己紹介の際に一貫性のある説明が可能となります。
これにより、採用担当者に自分の人となりや価値観を効果的に伝えることができ、好印象を与えることができます。
自分史×ライフラインチャーの書き方7ステップ

続いて「やり方」についてです。
自分史とライフラインチャートを組み合わせることで、自己理解を深め、今後のキャリアや人生設計に役立てることができます。
以下に、その具体的な7つのステップをご紹介します。
STEP1: 主要エピソードを思い出す
ステップ1は「思い出すこと」です。
まず、幼少期から現在までの人生を振り返り、印象的な出来事や経験を時系列に書き出します。
手元に裏紙でもなんでもいいので、キレイに整理することは意識せずに思い浮かぶがままにペンを走らせましょう。
何を書くべきか分からなければ、下記3点から考えるのがおすすめ。
- ライフイベント
- 主な出来事
- 趣味・興味があったこと
例えばワタシの場合、下記のように、書き始めています。


何も考えずに徒然なるままに縦に時系列でまとめていくのオススメ。
この時点では単に事実を並べるだけでOKです。

これくらいなら平日でもどこでもサクっとできるね
STEP2: 点をプロットする
ステップ2は「気持ちの数値化」です。
次に、STEP1で書き出した出来事を思い返しながら、その当時の気持ちを数値化します。
スコアは+100から-100で、先ほどの出来事を思い出しながら気持ちの高低を書き出します。

これにより、人生のどの時期にポジティブまたはネガティブな感情を抱いていたかが視覚的に把握できます。
特にマイナス・プラスどちらもスコアが高かった時を思い出すのがポイントです。
STEP3: 線で見える化する
ステップ3は「見える化」です。
プロットした点を線で結び、ライフラインチャートを完成させます。

この視覚化により、感情の浮き沈みや転機となった出来事が一目で分かるようになります。
これにより、自分の人生の流れや傾向を客観的に捉えることができます。

みやすくなると、振り返ったり人に説明するのが簡単にできます
STEP4: ターニングポイントの振り返り
ステップ4は「ターニングポイントの見える化」です。
感情の高低が大きいポイントに注目し、その背景や当時の感情を詳細に書き出します。

なぜそのような感情を抱いたのか、どのような状況だったのかを深掘りすることで、自分の価値観や行動原理を明確にすることができます。
STEP5: 感情の深掘り
ステップ5は「状況の説明」です。
ターニングポイントを見える化した後は、それ以外の時も幅広く、思い出して感情面を深掘ります。
具体的には、STEP1で書いたメモに「感じたコト」を追加してその当時の想いを書き出します。

これにより、経験が自分に与えた影響や、その後の成長過程につながる背景や動機を把握することができます。

特に辛かった時のことを思い出すと、この後のストーリーが深まります
STEP6: 出来事・感情に整理する
ステップ6は「状況の整理」です。
これまでの情報を整理し、「出来事」や「感情」をまとめた表を作成します。

STEP5で書き出した感情も踏まえて、キレイに表にしてまとめます。
この表により、自分の経験や感情のパターンを俯瞰的に見ることができ、自己理解をさらに深めることができます。
ちなみに、このプロセスはエクセルなどの表でまとめてデータ化しておくと後々、取り出しやすくて便利です。
STEP7: 自分のストーリー・サマリーを作る
ステップ7は「ストーリー作り」です。
最後に、作成した表をもとに自分の特徴や傾向を分析し、自分自身のストーリーを構築します。
年代ごとに自分の人生を3〜7個くらいに分けて、それぞれのサマリーを書くイメージです。

これができると、自分がどういう経緯でどういうことを考えて今の自分になったか解像度が爆上がりします。
また、言語化することで、自己PRやキャリアプランニングに活用できる一貫性のあるストーリーを持つことができます。

ここまでやれば誰にでも自信もって語れるね
自分史・ライフラインチャートを活かすコツ

では「この内容をどう活用」するか
自分史を作成することで、自己理解が深まり、さまざまな場面で効果的に活用できます。
以下に、その具体的な活用方法をご紹介します。
コツ1:就活・転職時・面談などで利用
コツの1つ目は「就職・転職利用」です。
自分史は、就職活動や転職活動において、自己PRや志望動機を明確に伝えるための強力なツールとなります。
過去の経験や学びを整理することで、自分の強みや価値観を把握し、それを具体的なエピソードとして面接で語ることができます。
また、自分史を振り返ることで、キャリアの方向性や目標を再確認し、面談時に一貫性のある回答を準備することができます。
さらに、過去・未来を詳細にイメージした自分年表まで作ると自己分析に関しては敵なし状態になれます。
コツ2:商談などの自己紹介で利用
コツの2つ目は「自己紹介での利用」です。
ビジネスシーンにおける商談やプレゼンテーションの場で、自分史を活用して自己紹介を行うと、相手に親近感を持ってもらいやすくなります。
自身のバックグラウンドやこれまでの経験を共有することで、信頼関係の構築に役立ちます。
自分史を基にした自己紹介は、単なる経歴の羅列ではなく、ストーリー性を持たせることで、相手の印象に残る効果があります。
人と会うアポイントがある場合は1日の予定を考える時に、どういうストーリーで自分のことを話すかまで考えられると話の深まりが雲泥の差になります!
コツ3:今後の目標・やりたいリスト作りに活用
コツの3つ目は「目標設定での利用」です。
自分史を作成し過去を振り返ることで、自己理解が深まり、将来の目標設定や人生設計に役立てることができます。
これまでの経験や価値観を整理することで、自分が本当にやりたいことや達成したい目標が明確になります。
また、失敗や挫折の経験から学んだことを踏まえて、今後のリスク管理や課題解決の方法を考えることも可能です。
個人的には、自分史を作った上でバケットリスト(やりたいリスト)を作ると、色々とやりたいことが思い浮かぶのでおすすめです。
テンプレート・リフィル(PDF)のダウンロード

上記で示した「自分史/ライフラインチャート」のリフィルは下記でDLできるように致しました。
「自分でゼロから作るのは面倒だ!!」
という人は下記からDLしてお使いくださいませ。
※PDFのプレビューが一部おかしく表示されることがありますが、DLして確認すれば問題ないです。

色味やレイアウトを好みに加工すると使いやすいね
さいごに

今回は「自分史・ライフラインチャート」について解説しました。
自分史とライフラインチャートの作成は、自己理解を深め、今後のキャリアや人生設計において非常に有益です。!
これらの手法を通じて、自分の価値観や判断基準、強みや弱みを明確にし、目標達成に向けた具体的な行動計画を立てることが可能となります。
また、手帳やデジタルプランナーを活用して日々の生活に組み込むことで、自己分析の結果を継続的に見直し、行動の習慣化を促すことができます。!
これらのプロセスを通じて、より充実した人生を築く一歩を踏み出していきましょう٩( ᐛ )و
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
【参考】手帳活用術アイディア50選!
どのような手帳を使うにしても自分なりの手帳活用術が駆使できると何かと捗ります!
手帳活用のアイディアはちょっとしたものでもイメージが湧けばどのような手帳でも応用ができます!
ビジネスでもっと活用したい!プライベートでも活用したい!という方はご参考にしてみてください!٩( ᐛ )و
【参考】自作手帳リフィルの公開!
自作した手帳のリフィルは活用ポイントとセットでどんどん公開していきます!
無料でDLして公開していきますのでぜひご参考にしてください!
活用のしかたなど気になる点があればお気軽にコメントなどご質問くださいませ \(^o^)/