
今回は”メタスキル”とその活用方法について言及します。
メタスキルって言葉を耳にしたことはありますか?
『以前、仕事で耳にして一度説明は受けたけれども、なんか分かりそうで分からない…』
スキルの分類方法の一つであることは分かるものの、内容がイマイチピンとこないという方も多いと思います。
先日、後輩にキャリア相談を受ける中で、この考えを説明したところウケがよかったので備忘録的にまとめます。
言葉の意味を理解したり、スキルの棚卸をしようとしている人の一助になったら幸いです。
目次
今回の論点

本記事の論点は大きく2点です。
- メタスキルの分類
▷大きく3つの分類で整理していきます。 - メタスキルの活用
▷活用例 (スキルの棚卸)を示します。
ただ、とはいえ、そもそも
とよくわからないことだらけだと思いますので、順に整理していきます。
スキルの分類

まず、「スキル」と言われて何を思い浮かべますか?

スキルと言われても…正直よくわからないなぁ…スキルはスキルでしょ
恐らく人によってこの考え方は変わります。
そして、色々なスキルの分類方法があるようです。
ただ、今回は分かりやすく3つに分ける分類方法に分けて整理します。
ハードスキルとは何か?
スキルと言われてまずパッと思いつくのは以下の2つです。
- 資格系:〇〇検定を持っている、〇〇のテストで●●点である。等
- 技能系:プログラミングの●●が書ける。○○の経験を有する等
これはいわゆる「ハードスキル」と言われる“わかりやすく自分の実務力を示す”ものです。
履歴書などに書くことができる能力・資格になります。
そのため就活時のエントリーシートを見返すと自分のハードスキルは何となく分かります。

あれ、自分のスキル…自動車免許しかない気がする…シニタイ…
ソフトスキルとは何か?
上記のハードスキルだけで考えると、自分の場合いざ履歴書に何かを書こうとしても、「スキル=自動車免許のみ」という”何のスキルもない問題“に陥ります。
そして自分のスキルのあまりのなさに泣きたくなります。
と、そんな私のようにも朗報です!
ハードという言葉があるならソフトもある?ということで、下記の考え方ができます。
で、この後者は例えばどんなものがあるかというと、こういったものです。
- プレゼンテーション能力
- リーダーシップ能力
- マネジメント能力 など
20代は起きてから寝るまでひたす営業活動をするという全力社畜だった私。
この場合、時間を割いて何の「ハードスキル」も取得することができなかったので、この「ソフトスキル」という考えを知り救われた気持ちになりました。
営業職などは、おおよそこの暗黙知になりがちな「ソフトスキル」の領域がなんらか向上しているはずです。
これがわかり、自ら文字として書けると考えると救われた気分になります。

社内調整、段取り、社内政治など、ネタにされがちだけど意思決定の上で重要になる力もこういうカテゴリになるんでしょうね。
メタスキルとは何か?

他にもこんな考え方もあるぞ
上記の整理に加え、更にもう一つの視点を追加した分類方法もあります。
+ メタスキル
この3つ目のメタスキルは例えばこんなものです。
- モチベーションの管理
- 物事の続け方
- 意志の持ち方など
自分にまつわることが多いですが、自分の内面や行動をコントロールする力です。
一言でいえば自己管理力ですね。
如何にして効率よく学べるか、如何にして現場で応用ができるかといった、いわば学び方の学びの視点です。
例えば、私の実践でいえば手帳を通した「習慣力!」といったものも恐らくこの「メタスキル」に該当する内容だと思います。
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そのため、この「ハードスキル・ソフトスキル・メタスキル」の3つの視点で自分もまとめられると、スキルがより立体的になっていきます。
メタスキルの活用

今回、取り扱うメタスキルですが、言葉の意味を理解したところで何に使うのか?
一番実用的な活用例は『スキルの棚卸』だと思います。
それではそもそも、このスキルの棚卸とは何なのか?ここから言及していきます。
スキルの棚卸しとは

先輩や転職していく同期などの話を聞くと皆、スキルの棚卸をしているらしいが、一体これはなんなんだろう…。。
まず、『スキルの棚卸し』のそもそもの定義からですが、Google先生に聞くと、いろいろな解説ややり方がヒットします。
- サイト①『転職前にやりたい…スキルの棚卸』
- サイト②『自己分析シートの勧め…スキルの棚卸』
- サイト③『職務経歴テンプレート…スキルの棚卸』
で?
この意味はなんなん?
調べてみると、実はこれといった答えになるような明確な定義はどこにもでていません。
上記のように色々な表現とセットでモヤッと出てきます。
しかし、やり方や表記は違えど、恐らく本質は一緒です。
それは何かというと、自分の有するスキルの明文化です。
これを実践するためには自分のスキルを整理するフレームが必要になるわけで、
メタスキルの概念を元に以下のように棚卸をする必要があります。
- STEP1:今、有しているスキルを上記の3点で整理する
- STEP2:その上で自分に合うフレームで明文化する
- STEP3:上記のフレームに即して日々実践して振り返る
ただ、上記を行うにあたり、いきなりフレームを埋めにいくよりも、まずは自分の経験を振り返って思考を整理してから実施する方が効率が良いと思います。
順に触れていきます。
スキルの棚卸の実践手順
実践手順は大きく3ステップで考えます。
STEP1:自分の所有スキル整理
まずは自分の今までの業務経験などを元に下記の3観点でどのようなスキルがあるかを明文化してみます。
- ハードスキル:技能・資格系
▷所有している資格やプログラミング言語や英語力等はあるか - ソフトスキル:対人関係系
▷プレゼンや商談やマネジメント等の経験はあるか - メタスキル:知識応用系
▷業務のマニュアル化やノウハウ体系化・汎用化等の経験はあるか
この観点で自分なりの型に明文化が出来れば、半分以上は終わったようなものです。

自分の場合は勿論、自分の手帳にアウトプットしています。
STEP2:自分の好きなフレームに当てはめる
次は自分にあう棚卸しのフレーム/テンプレートを検索(もしくは自作)し、あとはそれに合わせて好きなだけ打ち込めば良いと思います。
調べると色々でてきます。特に転職エージェントが手掛けるサイトには必ずといっていいほど、自己分析系のフレームワークが無料公開されています。
また、個人的なことを当てはめていくと色々なことが見えて気がします。結果として
今までの経験とスキルの他、何年か先になりたい姿・必要なスキルセットを朧げながらも一緒に考えると色々なことが見えてくると思っています。
STEP3:日々のスキルを蓄積する
上記を踏まえて、ギャップが見えたら、あとはそこを補填するべくその必要なスキルを日々学んでスキルを蓄積するのみです。
ここで、大事になるのが、やろうと思うだけではなく、計画を立てて結果をなんらか明記していくことだと思います。
そのため、自分なりのスキル蓄積の型を用意して、定期的にアウトプットする習慣をつけていくことが必要かと思います。
(その点、こういったブログというツールは非常に有効だと思います)
- スキル内容
▷最近学んだスキルの内容とは? - 使いどこ
▷現業や日常のどこで使えるか? - ポイント
▷知識として抑えるべきはどこか?
以上の3ステップを通じてスキルの棚卸しとその後の自分磨きへと移行が出来ると思います。

私の場合は、まず、統計知識とプログラミング(Pythonメイン)で学習しアウトプットしていきます。
まとめ
まずメタスキルとは下記のスキルの分類の一角です。
- ハードスキル:技能・資格系
▷所有している資格やプログラミング言語や英語力等はあるか - ソフトスキル:対人関係系
▷プレゼンや商談やマネジメント等の経験はあるか - メタスキル:知識応用系
▷業務のマニュアル化やノウハウ体系化・汎用化等の経験はあるか
これをもとに各種棚卸しするためのフレームを探してあてはめると整理がしやすいです。
スキルの棚卸しとは、どのようなやり方であれ、大きくは下記3点を実践することとなります。
- STEP1:今、有しているスキルを上記の3点で整理する
- STEP2:その上で自分に合うフレームで明文化する
- STEP3:上記のフレームに即して日々実践して振り返る
その際に今のスキルと将来の理想像の両者を記載してギャップを見える化し、やるべきことを明確にした上で実践するプロセスが必要なのだと思います。
- スキル内容
▷最近学んだスキルの内容とは? - 使いどこ
▷現業や日常のどこで使えるか? - ポイント
▷知識として抑えておくべきはどこか?
上記、今、転職を考えていないとしても、棚卸しの整理は様々なメリットがありますし、何よりも自分が今まで何を成し遂げてきたのか、自分を褒めて、自信をもち、自分を磨き続けるためにも、万人にオススメしたいことですね。
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m
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