今回は「ライフシフト」について解説します。
「自分の人生の設計をしたい…！」
と考える人は、まずはライフシフト(LIFE SHIFT)を読むのがおすすめ！
人生100年時代というコトバを生み出したこの書籍は人生全体の設計する際にとても役立ちます！
とはいえ
「本が分厚くて読む気がしない…」
と、感じる人もいるかと思います。
そこで、今回は名著「ライフシフト」のポイントと実践に移す際の要点をまとめます。٩( ᐛ )و
ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格：国家資格キャリアコンサルタント
●実績：手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴2年
●属性：30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
「ライフシフト(LIFE SHIFT)」とは
『ライフシフト(LIFE SHIFT)』は、人生100年時代に必要な新しい生き方や働き方を提案する自己啓発書です。
ビジネススクール教授であるリンダ・グラットンが執筆したこの本は、長寿化する社会でどのように人生を再構築するかを、具体的なモデルや考え方とともに紹介しています。
「ライフシフト(LIFE SHIFT)」の概要
要点の理解は、上記の画像をアップにして全てのキーワードの意味することがイメージできればそれでOKです！
「ライフシフト」は、現代社会の平均寿命が延びる中、従来の人生設計が通用しなくなることを指摘しています。
かつての「教育」「仕事」「引退」の三段階モデルでは、人生後半の長期的な充実感を得るのが難しくなるため、人生を複数のステージに分け、柔軟に生きることが求められると述べています。
本書では、生産性・活力・変身といった「3つの資産」の重要性を強調し、これらをバランスよく構築することが、長寿社会における幸福の鍵だとしています。
また、仕事や学びの選択肢を広げることや、新しいライフステージを試行錯誤しながら創り上げることの重要性も解説されています。
特に下記の４点を押さえて、自分の人生設計にどう活かせるかがポイントです。
- 人生のマルチステージ化
- 3つの資産の考え方
- 4つの人生のシナリオ
- 人生を実験するという考え方
(上記をクリックすると該当の解説ページに飛びます）
これらは後ほど、順に解説していきます。
「ライフシフト(LIFE SHIFT)」の構成・読み方
ちなみに、本書は以下のような構成でまとめられています。
【目 次】
日本語版への序文
序 章 １００年ライフ
第１章 長い生涯――長寿という贈り物
第２章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊
第３章 雇用の未来――機械化・ＡＩ後の働き方
第４章 見えない「資産」――お金に換算できないもの
第５章 新しいシナリオ――可能性を広げる
第６章 新しいステージ――選択肢の多様化
第７章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか
第８章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ
第９章 未来の人間関係――私生活はこう変わる
終 章 変革への課題
LIFE SHIFT本書より
ライフシフトは具体例がわかりやすいので「自分に合うフレームはどれか？」という視点で読み進めるのがおすすめです！
登場人物に自分を重ねて合わせて読むと、スイスイ読めますよ！
「ライフシフト(LIFE SHIFT)」のポイント解説
では続いて「ポイントの解説」をします。
「ライフシフト」では、人生100年時代を生き抜くために必要な視点や考え方が多く提案されています。
その中でも特に重要なポイント・要点としては
の４点になるのでこの４点に絞って深掘りをしていきます。
ポイント①: 人生のマルチステージ化
ポイント１点目が「人生のマルチステージ化」です
従来の「教育」「仕事」「引退」の三段階モデルは、人生100年時代では破綻するとされています。
「ライフシフト」では、人生を複数のステージに分け、柔軟に移行しながら生きる「マルチステージ化」の重要性を説いています。
例えば、仕事を続けながら新しいスキルを学ぶ「学び直し」の期間や、複数のキャリアを持つ「ポートフォリオ型キャリア」の実現が挙げられます。
また、ステージごとに異なる目的や役割を持つことで、より豊かな人生を築けるとされています。このモデルは、長寿社会の不確実性に適応するための柔軟性を提供します。
老後2000万円問題とかもライフシフトの提言から出てきたと思います。
ポイント②: 3つの資産の考え方
ポイント2点目が「3つの資産の考え方」です
人生100年時代を充実させるには、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」という3つの資産をバランスよく構築することが鍵になります。
それぞれの内容は以下の通りです。
- 生産性資産
→スキルや知識向上を促進するための資源 - 活力資産
→肉体面や精神面を満たし心理幸福感を強める資源 - 変身資産
→変化に順応し成功させる能力を強化する資源
本書では、これら3つの資産を段階的に積み上げ、人生の異なるステージで効果的に活用する方法が提案されています。
ちなみに、これらの資産を作るために余暇の時間（有限な時間）をどうやりくりするかが大事だとも書かれており『余暇≠休む』である点も注目点です。
結構、厳しい提言をいっているなぁーとも感じちゃいます。
ポイント③: 4つの人生のシナリオ
ポイント3点目が「4つの人生のシナリオ」です
「ライフシフト」では、未来を生き抜くための4つの人生シナリオが提示されています。
- シナリオ3.0
→今までの「教育」「仕事」「引退」の三段階モデルで逃げ切れる世代。定年後の年金生活で十分にリタイア後を楽しめることができる。 - シナリオ3.5
→年金生活で破綻することに気づき定年前に最後のキャリアシフトを行い、企業人人生を延命しつつ培った知見を違うフィールドで活かす。 - シナリオ4.0
複数のキャリアパスを意識しながら余暇を自己研鑽に当て戦略的に自分の考えるキャリアと人脈を確立してバランスをとる。 - シナリオ5.0
自分の興味に想起から特化して、企業の枠にとらわれず経験と評判を高め、戦略的にSNS等を通じて個人でブランディングする。
前提として、シナリオ3.0の時代は終焉を迎え、人生設計の考え方をアップデートせよ！というのが本書の主張です。
そのため、シナリオ3.5, 4.0, 5.0のどれで自分は生きていくかを考えるかが一番のポイントです。
なお、本書ではそれぞれの具体的なシナリオの例や、それぞれに求められる準備についても解説されています。
ワタシの場合はシナリオ4.0で考えようと思いながら読んでいきました。
ポイント④: 人生を実験するという考え方
最後のポイントが「人生を実験するという考え方」です
「ライフシフト」では、未来の不確実性に対応するために、「人生を実験する」というアプローチが推奨されています。
これは、リスクを抑えつつ新しいキャリアやライフスタイルを試し、適応力を高める方法です。
例えば、副業を通じて新たなスキルを試したり、短期的なプロジェクトに取り組むことで、新たなチャンスや人生の可能性を広げることができます。
この考え方は、成功や失敗にとらわれず、試行錯誤を通じて学ぶことを奨励しています。
キャリアのモデルはリスクを恐れず新しく自分で切り拓くしかないですね。
「ライフシフト(LIFE SHIFT)」をアクションに繋ぐコツ
次に「実践ポイント」についてです。
「ライフシフト」を実際の行動に結びつけるには、書籍で提案されている考え方を具体的な取り組みに落とし込むことが重要です。
ここでは、自分の人生に変化をもたらすための3つの実践的なコツを紹介します！
コツ①: 自分に合う人生シナリオを考える
1点目は「自分のシナリオ作り」です。
「ライフシフト」では、未来を見据えた多様な人生シナリオを考えることが推奨されています。
まずは、本書の中で出てくる3人の登場人物と自分を重ねて、自分に合うシナリオ(3.5 or 4.0 or 5.0）を考えましょう。
さらに、これをより自分のシナリオに落とし込むには、自分の価値観や目標を明確にすることが必要です。
例えば、バケットリスト(やりたいコトリスト)などを書き出して、それをどう実現するかなどを考えるとより実践的です。
さらに、家族や友人と未来について話し合うことで、自分に合った選択肢を客観的に見つけることができます。
コツ②: 複業・プロティアンキャリアを学ぶ
2点目は「働き方の見直し」です。
複業（副業を複数行うこと）やプロティアンキャリア（柔軟性のあるキャリア形成）は、人生を多面的に豊かにする手段として注目されています。
「ライフシフト」では、これらの取り組みを通じて、スキルや経験を多様化し、経済的な安定と自己実現を同時に追求することを提案しています。
たとえば、現在の仕事を続けながら、興味のある分野で小規模なプロジェクトを始めることで、リスクを最小限に抑えつつ新しいキャリアを模索できます。
オンライン学習やコミュニティへの参加も有効な方法です！
キャリアコンサルタントの立場から見ても、プロティアンキャリアの考え方はトレンドだったりします。
コツ③: 自分年表を書いて実践する
3点目は「人生設計づくり」です。
自分年表を作成することで、過去の経験を整理し、未来の目標を明確にすることができます。
この方法は、「ライフシフト」で提案されている「人生の可視化」を実践する一つの手段です。
まず、これまでの人生の節目や大きな出来事を年表形式で書き出し、そこから得られた教訓やスキルを振り返ります。
その後、未来の目標や達成したいことを書き加えることで、具体的なアクションプランが見えてきます。
これを基に、短期的な目標と長期的な目標を設定し、実際の行動に繋げることが重要です。
さいごに
以上「ライフシフトのポイント解説」でした。
「ライフシフト」は、長寿社会を生き抜くための知恵と実践的なヒントを与えてくれる一冊です。
本書を通じて、従来の人生モデルにとらわれない柔軟な生き方や、新しい挑戦を受け入れる姿勢の重要性が明確になります。
ポイントとして解説したマルチステージ化や3つの資産の考え方を活用しながら、自分に合った人生シナリオを描くことが、これからの長い人生を豊かにするカギとなります！
まずは年表を書くなど具体的なアクションを起こしながら、自分らしい未来を切り開いていきましょう！
ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m
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また、本は読んだだけだとすぐに忘れちゃうので「読書ノート」を作るのもオススメです！
参考：本の気づきを最大化する読書ノート
「本から得た気づきをどう活かせば良いか」
本を単に読んで、それで終わりにしてしまうのは非常にもったいないです！
本から得たノウハウは自分の言動に落とし込んではじめて、読書した価値がでます！
「とはいえ、どうノウハウを活かせばいいのか。。」
と悩んでしまう人に、おすすめしたいのが「読書ノート」という考え方です。
これは、読書で学んだ知識をまとめて、後からも気づきをすぐに思い出せるようにする手法です。
また長年、読書ノートを作って分かったコツは読書で学んだことを1枚で端的にまとめて、後から見返しやすくすることです。
ワタシが長年やってきた、読書ノートの手帳術は別の記事でまとめているので、ぜひそちらも参考にしみてください！٩( ᐛ )و
