【要約 | 論語と算盤】3分で分かる!新1万円札の渋沢栄一の凄さとビジネスマインドとは

ワタシ

ども、らーにゃです。今回は「論語と算盤」について言及します。

渋沢栄一という人物をご存知ですか?

この人は日本経済を語る上で超重要なキーパーソンの一人であり、「論語と算盤」の著者です。

2024年から1万円札の肖像にもなるため日本人としての教養として押さえないといけない人でもあります。

「ぇ、ただ、この人、何した人かよく分かっていない…」

お恥ずかしながら、かくいうワタシは最近までこんな状態でした。。

ただ、この著書をきっかけに調べてみたら、やってきたことも考え方も素晴らしく、すっかりファンになりました。

そのため、今回はこの渋沢栄一の著書である「論語と算盤」のポイントとそれを踏まえた日常でのアクションについて触れていきます。

ビジネスマンとして今後どうキャリアを歩むべきかを考えている人などには特におすすめの本です!٩( ᐛ )و

オススメ書籍:「論語と算盤」とは

今回扱う書籍は『論語と算盤』という本です。

2024年から新1万円札になる人であり、日本経済の父と言われる人です。

その所以は、本書を読めば理解できます。

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ワタシ

新たな1万円札になるってどんな人なんだろ

ツマ

何をやった人かくらいは押さえないと恥ずかしいかもね

「論語と算盤」のあらすじ・ポイント

個人的に面白いと思ったのが、経済でどう成功するか、と、人としてどう生きるべきか、の両面を語っていることです。

後述しますが、渋沢氏は企業人として大成功を収め、日本経済を立て直した第一人者でもあります。

その上で、熱心な孔子の儒教の支持者であり、かつ他の宗教に関しても理解をしており自身の道徳観を確立しています。

この2側面は多くの場合、別々に語られることが多いのですが、本書では同時に展開されます。

この2側面を混ぜ合わせながら独自の考えを確立している点が形が斬新であり、かつ非常に学びが多いです。

>>【参考】「論語と算盤」はコチラ

ワタシ

学校の道徳の授業もこういう話が聞けたらよかったのになぁと思わせてくれました。

「論語と算盤」の目次

本書は以下のような構成になっています。

第1章 処世と信条

第2章 立志と学問

第3章 常識と習慣

第4章 仁義と富貴

第5章 理想と迷信

第6章 人格と修養

第7章 算盤と権利

第8章 実業と士道

第9章 教育と情誼

第10章 成敗と運命

「論語と算盤」本書より

ツマ

特に第1〜第3章に大事なことがつまっているね

「論語と算盤」のポイント解説

「論語と算盤」で押さえたいポイントは下記の点です。

押さえたいポイント
  1. 経済×道徳のハイブリッド
  2. 視・観・察
  3. 智・情・意
  4. 身の丈にあったコトをする
  5. 勝つ時は勝て!そして施せ

順にふれていきます。

ポイント①:経済×道徳のハイブリッド

まず、この本が独特なのが”道徳”について触れているという点です。

しかも、”道徳”と対極的にあるような実利的な視点も含めてまとめてある珍しい本です。

しかも、著者の渋沢栄一は、何を隠そう、信じられないほどの経済界で大成功を収めています。

渋沢栄一が設立・運営に携わり現存している企業はなんと167社もあり、上場している企業は99社と有名企業が並びます。

一例を挙げると下記のような企業です。

渋沢栄一と関わりの深い企業の例
・三井物産
・東京海上ホールディングス
・KDDI
・みずほフィナンシャルグループ
・日本郵船
・清水建設
・川崎重工業
・王子ホールディングス
・第一三共
・札幌ホールディングス
・キリンホールディングス
・東宝
・帝国ホテル

「ぇ、こんなに!?」

と調べてみて衝撃を受けました。想像以上に、日本経済におけるドンでした。

日本経済を復活させた一人というよりは、日本経済を一人で作った男といっても過言ではないです。

そんな社会的に超大成功している人が、本書では経済的な成功のみ語っているのではなく

日本人として拠り所にするべき経済×道徳の包括した考え方について説いた本です。

もはや新たな宗教の1つを作ったといっても過言ではないくらいに考え方が整理されています。

そして、他の思想と一線を画すのは、”みんな賢人のように良いことをしよう!”みたいな単純な理想論ではなく

”社会的な成功を目指しつつも…!” 社会にとって良いことをしようという実益も道徳と同じくらい強調している点が他との大きな違います。

世界の宗教をみてもこれほどまでに経済と道徳をバランスよくまとめている考え方もないのではないかと思います。

ワタシ

この考え方は新しくめちゃ痺れました。

ポイント②:視・観・察

本書で最初のキーワードになるのが「視・観・察」です。

これは参考にしている孔子が説いたもので、相手の人となりを明確にする時の観点です。

具体的には以下の3点で人を見定めます。

人を見定める際の観点
・視:人はまず見た目、外見で判断する
・観:行動の動機が何かを確認する
・察:何に悦びを感じるかまでを見定める 

本書では、視と観、以上に察が一番大事で、人の本質を見極めるにはここをみるのが大事だと説いています。

例えば、見た目が堂々としていて社会的に成功している人がいたとします。

その人に、成功の要因を聞いた時に「社会をよくしたいんです!」という想いがあると聞けたとします。

ただ、実際にその稼いだお金で、プライベートではどんなことをして楽しんでいるかを探ったところ

毎夜毎夜、夜遊びして自分のために好き放題するのが好きな人だったとします。

この場合、言っていることは素晴らしくても、本音は違うところに動機があり品位が高くはありません

このように、社会的な成功だけで人を判断してはいけないという点がまずは大事な点です。

ツマ

ここって見えずらいところだけど、表面だけで判断しないというのはその通りだね

ポイント③:智・情・意

本書で、もう一つ核にになるキーワードが「智・情・意」です。

これは人が持つ3つの心的な要素で、下記の要素が揃ってはじめて常識ある人間としています。

常識人の3大要素
智=知識:物事を知り、考えたり判断する力
情=感情:心で感じる喜怒哀楽、心の働き
意=意思:何かをする時の心もち、決断力

これらを噛み砕くと、大きく3点を意識しないといけません。

1点目は、知識や基礎学力をちゃんと身につけて考えよう!ということで

現代でいう「リスキリング大事だよ」という話に近いです。

2点目が、情愛をもって社会や周りに役に立つことをしよう!ということで

相手の立場に立って世のため人のためになるコミュニケーションをしようという話です。

3点目が、何をするにしても、成し遂げようと言う強い意思を持とう!ということで

人生における目標や勇気や決断力を持つことが全ての起点になるという話です。

また、これらをどれか1つを確立するのではなく、全て揃えてはじめて常識をもった人間になるということです。

原点にある「論語」にも常識人という表現があるようなのですが、常識というのは知識だけではなく

このような考え方や振る舞い方も含めて常識という表現をしており推奨しています。

ワタシ

今でも全然通用する考え方ですよね

ポイント④:身の丈にあったコトをする

また、この本書で特徴的だと思ったのが、反平等主義であるということです。

「みんな手をとりあって格差のない世界で平等に過ごしていきましょう!」

みたいな理想論に対して

「そんなの無理にきまっているだろ」

と言わんがばかりに否定して自論を展開します。

本書では「蟹穴主義」という表現を使って、人はできるできないがあるから、身の丈にあったことをすればよいという考え方が基本です。

しかし、身の丈にあった”社会貢献”をするという意味合いで、周りをよくするという意識は全員に必要という点がポイントです。

そのため、出来る人はガンガン稼いで、それを社会還元する意識をもって周りに還元する、そういう人を良しとして社会還元のループを作る

これが日本経済の全体を盛り上げる構想であり、考え方の主軸です。

事実、この考え方で色々な大企業を育て上げ、戦後、世界第2位の経済大国にしている実績があります。

これは、世界でも例をみない事例であると同時に、実践者だからこそのリアリストの視点が随所に感じられます。

ツマ

確かに、全員が同じ条件で同じことを期待する方が無理があるよね

ポイント⑤:勝つ時は勝て!そして施せ!

これまた特徴的だなと思ったのが、勝つ時は何がなんでも勝て!と言う点です。

ポイント④と同様に、本書の主張の前提は

「平等主義の行き過ぎ=悪、正しく競争に勝つ=善」

です。現在においても、世界は資本主義での自由競争が前提となります。

つまり、競争に勝たなければ個人も組織も国家も豊かになりえません

そのため、自由競争に勝つということにはこだわらないといけないのです。

ただ、勝つことにこだわった上で、勝った後の考え方に徳があるかどうかという点が他と違います。

経済界でも、社会的に大成功をしたと思ったら何かの拍子に失脚するというのはよくある話です。

昔であればリクルートの江副氏、最近であればホリエモンのライブドア問題など

社会的に成功して、法律は犯しておらずとも、徳があるように見えないと、変なバッシングがあって

失脚してしまうというのは世の常なのかもしれません。

この勝ちのこだわりと、その後の言動の両方を常に意識しないといけないというのは納得です。

ワタシ

このフレームで整理すると今までの事件なども全て説明できちゃいそうです

「論語と算盤」の学びの活かし方

続いて、この学んだ本をどう活かしていくかについても考えていきます。

オススメは改めてポイントを自分なりに考えて深めることと、それを元にアクションプランを考えることです。

その点で、下記2点まとめていきます。

アクション①:解説動画でポイント再整理

まず本書を読む前後で、押さえるとよいのがまとめ動画です。

上記のポイントが短時間で整理することができ、自分なりに深めることがしやすいです。

本書のまとめ動画としては下記がおすすめです!

あっちゃんがわかりやすーく、まとめてくれているので、①②③のうち①を倍速で見るのをオススメです!

10分ちょっとでかなーり理解が深まります。

ワタシ

名著のまとめ動画は本当に綺麗にまとまっています

アクション②:「視・観・察」を引き出すトリガークエスション

人を見定めるためのフレームワークである「視・観・察」はそのまま会話や対話の流れに組み込むことが可能です。

具体的には会話をする中で「ちなみにどういう時に楽しいと思ったりする?」とさりげなく聞きつつも

色々な人の背景や考え方を引き出すための質問をセットして実践するのが良いです。

ツマ

特に出会って日が浅い人ほど、こういう視点で見定めないといけないよね

アクション③:「智・情・意」でやりたいこと目標を分解、確認

「智・情・意」は自分自身にあてはめて使っていきましょう。

具体的には、「自分は何を学んでいるか?どういう還元ができるか?何を目指しているか?」などを

手帳に書き出して自分で思いを巡らしつつも都度都度、ここを更新することでやるべきことが明確になります。

アクション④:成功と成功”後”のイメージング

本書では「勝ちにこだわれ!」ということがありました。

つまり自分で描いた状態になる成功のイメージを常に持つことが大事です。

その上で、成功した後に自分はどんなことをしているかまでを解像度高くもっておくことがポイントです。

この点においては手帳などで目標設計をしつつも、ゴールの状態をなるべく具体的に記載して潜在意識に刷り込むのが良いです。

まとめ

上記の通り、この本を読んで印象的であったのは以下の点です。

押さえるポイント
・経済×道徳のハイブリッド
・視・観・察
・智・情・意
・身の丈にあったコトをする
・勝つ時は勝て!そして施せ

以上です。

本書は、現代のビジネスにおいても日々の過ごし方においても活かせる点がいっぱいあります。

ビジネス書を超えて、現代の日本人を導く現代の道徳の教科書です。

全く古さを感じさせない本になっているのでまだ読んだことがない人はぜひ上記を参考に読んでみてください!

なお、本書はAudibleに対応しており、スマホで倍速で読めば通勤の往復時間で数日で読み切れちゃいます!

ぜひ、他の書籍や手帳などのツールと組み合わせて自分の地肉にしていきましょう!٩( ‘ω’ )و

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ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m

参考:おすすめ本×Audible活用

「他に押さえておくべきビジネス書はどれか」

と感じている人に向けて「これは押さえておくべき!」と感じる名著を下記にまとめています。

まずは何から押さえよう…と迷っている方は下記も合わせてご確認ください!٩( ᐛ )و

また実際にAudibleを使ってみて感じましたが「名著」×「ながら読書」は効率がめちゃくちゃ良くてメチャ良いです!

やり方を下記にまとめます! 

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