今回は”7つの習慣”の用語の解説をしていきます。
7つの習慣は読んでみたけど、実践に移せていない…
そんなことを思う人も少なくないのではないでしょうか。
7つの習慣は例示も多く理解もしやすいのですが、
意外と抽象的な話が多く具体のアクションに落としづらいです。
「一体どうすれば日常の行動に応用できるのか」
こんなことを思う人のために、7つの習慣の重要なキーワードをまとめてみました!
今回は7つの習慣歴14年、7つの習慣セルフコーチング認定コーチのワタシが
学んだコトに独自の解釈も交えながら日々の実践につながるヒントをお伝えしてまいります。٩( ᐛ )و
ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格:国家資格キャリアコンサルタント
●実績:手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴1年
●属性:30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
目次
7つの習慣の概要
まず、大前提となる「7つの習慣」とは何か。
これは一言でいうと『人生の成功哲学のまとめ本』です。
もともと、原題は「The 7 Habits of Highly Effective People」です。
つまり、めちゃ成果を出している人に共通する7つの習慣という学術的な裏付けがある論文のような書籍です。
事実、本書では上記に関する書籍や研究を過去200年に遡って傾向をまとめた「超まとめ本」でもあります。
そのため、どの自己啓発本を読めばいいか悩んでいる場合は、とりあえずこれ一冊を押さえておけば網羅的にこの領域のポイントが押さえられます。
>>【関連】【超要約】認定コーチがポイント解説!3分で分かる『7つの習慣』の要約
7つの習慣の重要キーワード
続いて「7つの習慣の重要キーワード」に関してです。
7つの習慣には独自のキーワードが多いため、ここは注意が必要です。
具体的には下記のキーワードをまずは理解することが必要です。
- キーワード①「原則・価値観・パラダイム」
- キーワード②「インサイドアウト」
- キーワード③「影響の輪/関心の輪」
- キーワード④「P/PCバランス」
- キーワード⑤「信頼口座と自己信頼口座」
- キーワード⑥「反応性と主体性」
- キーワード⑦「個人主義/人格主義」
今回は、上記を順に解説していきます。
また、全体観は別記事でまとめているので概要を掴みたい人はご参考ください!
この7つのキーワードを理解できるだけで7つの習慣の解像度がグッとあがります!
キーワード①「原則・価値観・パラダイム」
まず、1つ目のキーワードが「原則, 価値観, パラダイム」です。
「7つの習慣」を深く理解するにはこの「原則」「価値観」「パラダイム」の3つを深く理解する必要があります。
7つの習慣を読んで最初につまづいたのがこの言葉の定義でした。
この概念と関係性を理解すると、7つの習慣の解像度がめちゃくちゃ上がります。
そしてワタシはこの原理原則の構造に感動しました。。
それぞれの定義を一言で言うならば下記の通りです。
これらの関係性をざっくり解説すると、パラダイムとは我々の見方や考え方で、これは個人の価値観によって無意識のうちに作られています。
そしてこの価値観の中には、成功の要素になる原則が必ず何らか影響しており、その信じる要素をモノサシにして私たちは考えたり行動します。
そのため、これらの定義・関係性を理解した上で、無意識のうちに作られた自分の価値観(判断軸)や見方をいかに把握して、意図して修正できるかが7つの習慣の肝です。
尚、7つの習慣の中では、上記をパラダイムシフトという表現で記載されています。
>>【関連】7つの習慣におけるパラダイム、原則、価値観とは?
キーワード②「インサイドアウト」
次に2つ目のキーワードが「インサイドアウト」です。
これは自分自身の思考や感情をコントロールすることで行動を変え、結果的に周りにも影響を与えるという方法です。
これに対になる考え方が「アウトサイドイン」というもので、これは逆に外部の環境や他人の意見に影響を受けて自分が変わってしまう考え方です。
「7つの習慣」では当然、前者のインサイドアウトを重視します
これは周りに左右されないために、確固とした自己の価値観に基づく行動が何よりも大切です。
ただ、見過ごせないのは必ずしも「アウトサイドイン」を全否定はしないということです。
あくまで長期的な成功をするためには「インサイドアウト」が不可欠なだけで、アウトサイドインもうまく利用しつつ「インサイドアウト」の行動を増やしていくことが肝です。
>>【関連】7つの習慣におけるインサイドアウトとアウトサイドイン
キーワード③「影響の輪と関心の輪」
次に3つ目のキーワードが「影響の輪と関心の輪」です。
影響の輪と関心の輪はそれぞれ下記の意味です。
影響の輪=自分が影響を及ぼすことのできる範囲
関心の輪=自分の興味を持つ範囲
ここで注意するべきことは影響の輪が小さいうちに関心の輪をひろげすぎる(下記の左)と破滅の道を辿りやすくなります。
これは自分の興味関心に対して、自分の影響力が小さく、周りの影響に右往左往してしまう状態です。
例えば、一攫千金を目指して色々な副業に同時に手をだしまくるも結果として何にもならず、時間がなくなり忙しくて現業すらも苦しくなるなどの状態です。
これは結果的にアウトサイドインのアプローチになっており、自らコントロールできず、理想と現実の違いに苦しみます。
そのため、目指すは影響の輪を広げる状態(上の右図)です。
この状態になるにはインサイドアウトのアプローチを意識的に行い影響力を広げることが大事です。
尚、ここでセットに出てくるキーワードとして率先力というものもあります。
この率先力とは、端的に言うと、自ら主体的に行動する力のことです。
主体的な言葉を使い、役割に応じて自ら率先垂範を進めていくことで、影響の輪を広げていくことが可能です。
まずは、日常で意識的にトレーニングをしていきましょう。
キーワード④「P/PCバランス」
そして4つ目のキーワードが「P/PCバランス」です。
P/PCバランスとは「成果」と「生産能力」のバランスを保つことを指します。
コトバの定義としては下記の通り
PC=生産能力
P/PCバランス=成果と生産能力の向上のバランスをとる
例えば仕事で成果(P)を上げつつも更なる成果(P)に向けて新たなスキルアップ(PC)の勉強を週末に行う(P/PCバランス)などです。
この点では、後述する優先順位をつけたタイムマネジメントを行いつつ1週間コンパスというツールでバランスを取ることが誰でも実践可能です。
キーワード⑤「信頼口座と自己信頼口座」
5つ目のキーワードが「信頼口座と自己信頼口座」です。
信頼口座とは信頼関係を金銭の口座に例えたもので、信用を貯金したり引き出しりすると言う考え方です。
例えば、誠実な行動をとって人に親切を続けると信頼の「預金」が増え、反対に不誠実な行動をしていると信頼を「引き出し」てしまいます。
これは「7つの習慣」の中で対人関係のコミュニケーションの基本となる考え方です。
また、ここでポイントがこの考え方は必ずしも他者だけでなく、自分に向けても同様に考えることが出来ると言う点です。
これは自己信頼口座という考え方で表現され、自分への信頼度を表現しています。
これが高いと自己肯定感も高く自信がつきます。
ちなみに、この自己信頼口座を高めるには、自分自身への約束(例えば早起きをする、計画通りに過ごす等)を守ることがキーアクションです。
キーワード⑥「反応性と主体性」
続いて6つ目のキーワードが「反応性と主体性」についてです。
本書では反応性モデルと主体性モデルの2種が解説されており、同じ刺激に対しても捉え方次第で反応が180度変わるといわれています。
具体的には前者の反応性モデルは環境に左右されやすく、後者の主体性モデルは自分の意志による行動を指します。
「7つの習慣」では言わずもがなですが、主体性モデルの後者の重要性が強調されます。
尚、この主体性モデルは刺激に対して反応ではなく選択することが求められ、自分の意志で状況を整理し感情をコントロールし行動するという非常にレベルの高いものが求められます。
これは一朝一夕でできないものなので、日々、愚直に反応しない練習をするしかないのですが、そこに特化したセルフコーチングという考え方もあるので合わせてご参考にしてください。
キーワード⑦「個人主義と人格主義」
最後に「個人主義と人格主義」です。
これは、7つの習慣のそもそもの位置付けにも関連します。
本書で一貫して言われているのは「人格主義」というものです。
これは対になる「個人主義」と比較することで理解が深まります。それぞれの言葉の意味は以下の通り。
- 個人主義:
→ スキル、テクニック、イメージといった周囲から見える知識や能力
(イメージは目に見える木の枝葉) - 人格主義:
→ 誠実、忠実、勇気、思いやりといったその人の内面や人間性
(イメージは目に見えない木の根)
多くのビジネス書は個人主義な内容であり、目に見えるテクニックに終始しているということ述べつつも、長期的な成功をするには人格主義を深く理解することが大事だと言います。
ただ、個人主義を全否定しているわけではなく、あくまでも昨今は人格主義の色がなさすぎることを問題にしています。
裏を返すとこの7つの習慣が、具体的な実践に移しづらい点もここにあり、個人主義の色が薄いがゆえに具体的な方法論が分かりづらいと言う点もあります。
その点をカバーするための方法として7つの習慣セルフコーチングという考え方が最近では作られています。
この点については下記でまとめます。
>>【関連】認定コーチが伝えるセルフコーチングのやり方|誰でもいつでも簡単にできる10ステップ
まとめ
本が大嫌いだった私も結果的に読書をするようになってきたのはこの書籍の影響によるところが大きいです。
また、この考え方を軸に、手帳を自作して、行動の仕組みを作ったら人生が変わりました(下記に紹介)。
本当に本の出会いで自分の人生ってガラッと変わるもんですね。
今後も自分の人生を好転させる生き方を共に模索して実践していきましょー٩( ᐛ )و
ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m