
今回は”7つの習慣”の『第3の習慣』をまとめます。
7つの習慣ってよく耳にするけど分厚くて、手を出す気になれない…
そんなことを思う人も少なくないのではないでしょうか。
『7つの習慣』とは、著者スティーブン・R・コヴィーによる、世界中でベストセラーとなった自己啓発の王様的な位置づけのビジネス書です。
とはいえ、あの分厚いビジネス書のどこがポイントでどう活かすことができるのか。
7つの習慣セルフコーチングの認知コーチのワタシが、解説してまいります。
今回は、7つある習慣のうち、”第3の習慣”に絞って、日々の活動での実践録やポイントについて深掘ります。
「7つの習慣読んで、理解はできたけど、具体的な活動は抽象的でよくわからん」
こんなことを思う人のために、具体的な実践方法として、どうやって体現すればいいか
講座で学んだことや7つの習慣を16年実践した気づきも含めて整理していきます。
7つの習慣を実践するためのきっかけとなれば幸いです。(‘ω’)ノ

ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●特徴:7つの習慣セルフコーチング認定コーチ
●属性:30代管理職 | プログラミング/英語勉強中
●実績: 自作手帳歴8年| 47人をマネジメント
目次
今回のポイント

押さえるべきキーワードはコレ!
結論としては下記7つのキーワードを理解して日常の実践と結びつけられればOKです。
2:時間管理をアップデートする
3:緊急性×重要性のマトリクス
4:第Ⅱ領域に集中する仕組み
5:第Ⅱ領域の活動を科学する
6:ノーと言いデレゲーションを
7:戦略的な日々と月間計画
一つ一つの単語が聞きなれない上に
解説が少ないので理解が難しいです。
また、理解ができたところで
「日常の行動に活かせない…。」
多くの方はこんな状況ではないでしょうか。
「ではどう実践すればいいのか?」
この実践に関しては、下記で紹介する書籍や7つの習慣の研修に実際に参加して得た
ノウハウを元に具体的にどう実践に落とすかを順にまとめます。
1: 重要事項をタイムマネジメント

第3の習慣=タイムマネジメント
「第3の習慣」とは、優先順位をつけて行動することを指し、別名「タイムマネジメントの習慣」といわれます。
日々、我々は無数のタスクに直面し、それらを全て手当たり次第こなすことは不可能です。
プライベートな大事なことも考慮しつつ、成功するためのタスク管理の優先順位づけが第3の習慣の肝です。
緊急性×重要性の2軸で考える
優先順位をつけて行動するとは具体的にはどうやればいいのでしょうか。大事なのは2つの視点を持つことです。
一つは、タスクが緊急かどうか、もう一つはタスクが重要かどうかを見極め、その二つの要素を基にタスクの優先順位を決定するということです。
つまり、緊急性と重要性のマトリクスを活用し、重要な事項を優先した予定を組むということです。
【参考】4つの象限に分けてタスク管理を行う「アイゼンハワー・マトリクス」
これにより、優先順位の高いタスクに集中し、自身の時間とエネルギーを最大限に活用することが可能となります。

このタスク管理の仕方は色々なところで目にしますね。
タイムマネジメントのイメージ
上記は下記の公式動画を見るとイメージが湧きます。この「大きな石」の物語は、タイムマネジメントの重要性を象徴しています。
この物語では、透明のバケツ(自分の時間)に大きな石(重要なタスク)を最初に入れ、その後に小石や砂(重要でないタスク)を加えると、全てが収まります。
しかし、最初に砂や小石を入れてしまうと、大きな石は入らず、多くの人が現実にはこのようなことをしてしまっているということを示します。
これは、「第3の習慣」を具現化したもので、優先順位を設定し、大切なタスクにまず時間を割くことの重要性を示しています。

確かに言われてみるとそうなってしまっているかも
2: 時間管理をアップデートする

時間管理の4世代とは
時間管理は、長い間にわたり進化を続けてきました。この進化は大まかに4つの世代に分けることができます。
→チェックリストに記録し、終了したら項目を消すという管理を行う方式
第2世代:「スケジューリング型」
→タスクを時間と一緒に記録し、スケジュールに従って管理を行う方式
第3世代:「優先順位の組み込み型」
→優先度という考え方を導入し、タスクに優先順位をつけて管理を行う方式
第4世代:「価値観の組み込み型」
→仕事だけでなく、人生の全てを含めて優先順位をつけて考えて管理をする方式
第4世代のフランクリンプランナー
この第4世代の時間管理ツールとしてはフランクリンプランナーというものがあります。
これは生活の全ての側面をカバーし、個々の価値観に基づいて時間を管理することを目指しています。
また、自己認識、ビジョン、役割、目標、といった要素を通じて、日々の行動を計画し実践していけます。

これ、実際には使いこなしている人をみたことないな。。
自由に自ら設計する第5世代
そして、現在、時間管理はさらにアップデートしています。
色々なソフトやツールが生まれて、個人の好みに合わせて自由にカスタマイズすることが簡単になりました。
そのため、今後の第5世代では、第4世代までの要素を組み込み、自分の独自の型を作ることでさらなる生産性と満足感の両面がアップします。

自分ならではのものができると使い勝手もよく愛着も持てます
3: 緊急性×重要性のマトリクス

緊急性と重要性のマトリクスとは
「緊急性と重要性のマトリクス」は、「第3の習慣」の中核的な概念の一つで、タイムマネジメントにおいて非常に重要です。
このマトリクスは、タスクを「緊急性」および「重要性」の二つの軸に従って4つのカテゴリに分類します。
これらのカテゴリは、第I領域(緊急かつ重要)、第II領域(重要だが緊急ではない)、第III領域(緊急だが重要でない)、第IV領域(重要でも緊急でもない)です。

このⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに分類分けをすることが一番の肝ですね
自転車操業から前倒し回路へ
このマトリクスは、日々のタスクを整理し、意思決定を助けるための有効なツールとなります。
日々、忙しさに追われるビジネスマンは往々にして第Ⅰ領域にタスクと時間が集中する自転車操業モードになりがちです。
イメージは下記の左です。

一方、第II領域のタスクは、個人的な成長や長期的な目標達成に寄与する活動など、緊急ではないが重要なタスクを含みます。
この第Ⅱ領域を増やすことで先手を打つことができ結果的に第Ⅰ領域の活動を抑制することが可能であり、前倒しモード(図の右)です。
そのため、このマトリクスを使って自転車操業から前倒しモードに戦略的に移行させることが非常に重要です。
仕事でのタスク管理はデイリーリフィルを活用
緊急性と重要性のマトリクスを効果的に活用するためには、デイリーリフィル(一日ごとのタスクリスト)が有効です。
毎日のタスクをこのマトリクスに当てはめて整理し、優先順位を決めて行くことで、タスクの溜まりや混乱を防ぎます。
手帳を使った毎日の習慣ができることでタイムマネジメントをより効果的に行うことができます。
4: 第Ⅱ領域に集中する仕組み

第二領域に如何に投資できるか
「7つの習慣」における第3の習慣「重要事項を優先する」について、特に重要なのが第II領域のタスクへの時間資源の投下です。
これは緊急性は低いものの、重要性が高い活動のことを指します。これらは一見すると成果がすぐに見えないものですが、長期的に見ると最も価値のある活動です。
このようなタスクに時間資源を投下することで、満足感や生産性を大きく向上させることができます。

確かに意識的にこれができると日々ハッピーになれそう
忙しさ中毒を如何に脱却するか
しかし、現実的には、私たちは日々、緊急性のあるタスク(第I領域や第III領域)に追われ、第II領域のタスクに時間を割くことができない状況に陥りがちです。
これがいわゆる「忙しさ中毒」です。この状況を脱却し、第II領域のタスクに時間を割くためには、タイムマネジメントのスキルが求められます。
第Ⅱ領域の強化とツール活用
タイムマネジメントのスキルをあげるには、時間トラッキングツール(Togglなど)の活用が効果的です。
例えばTogglを使用することで、自分がどのタスクにどれだけの時間を投じているのか、定量的にそして視覚的に把握できます。
これにより、自身の時間の使い方を見直し、第II領域のタスクに時間を割くための計画を立てることが可能となります。
5: 第Ⅱ領域の活動を科学する

タイムマネジメントの第一歩
第Ⅱ領域の活動に焦点を当てるための第一歩は、自分の目標を明確に設定することです。
具体的な目標を設定することで、それに向けてどのような活動が必要か、どの活動が時間の無駄であるかが明確になります。
このプロセスは、タイムマネジメントを科学的に行う上での基本的なステップといえます。
優先順位の設定
目標を設定したら次に、その目標達成に向けてどのような行動を取るべきかを考えます。
そして、その行動を優先順位付けします。優先順位付けは、自分の時間とエネルギーを最も重要な活動に集中することを可能にします。
一方で、それ以外の活動の優先度を低く設定することで、必要以上に時間を奪われることを防ぎます。

没頭するために優先順位をつけて実行するのってめちゃムズイんですよね。
日・週・月の単位で分解
自分の価値観に基づいて優先度をつけることで、タイムマネジメントはさらに効率的になります。
そして、その価値観に基づいた優先順位と実行結果を手帳などに記録します。
日々、週間、月間という3つの切り口で活動を振り返ることで、目標達成に対してどこでつまづくかがわかります。
6: ノーと言いデレゲーションを

”ノー”と”デレゲーション”の実践
「ノー」を言う能力は、有効なタイムマネジメントにおける重要な要素です。
何事にも「イエス」を言ってしまうと、自分の重要な活動に注力する時間が奪われます。
そのため、自分の目標に寄与しない活動に対しては「ノー」を言う勇気を持つことが必要です。
また、他人にタスクを委任するデレゲーションも重要なスキルです。
自分だけができる仕事と、他の人に任せられる仕事を明確に区別することで、より効率的な時間管理が可能になります。
”なくす”スキルはリーダーに必須のスキル
「ノー」を言うスキルとデレゲーションは、特にリーダーにとって必要なスキルです。
リーダーの役割は全体を見渡して適切な指示を出すことですが、全体を見て、不要なものをなくす判断をすることがチームの生産性をグッとあげます。
そのため、「ノー」を言い、不要なタスクを減らすこと、また適切にタスクをデレゲーションすることで、組織全体の効率を高めることが可能になります。

頼み事が断れないワタシは超絶苦手でメンバーにめちゃ苦労かけました。。
エッセンシャル思考と嫌われる勇気
この”なくす”技術を実践する際にオススメなのが「エッセンシャル思考」と「嫌われる勇気」です。
エッセンシャル思考とは、本当に必要なことだけに集中し、それ以外は排除するという考え方です。
一方、嫌われる勇気とは、誰かに任せる・やめるという判断をする時のマインドセットを持つために読んで置くと良いです。
これらのスキルを磨くことで、自分の時間をより有効に活用し、目標達成に向けて進むことが可能になります。
7: 戦略的な月間計画

俯瞰した視点でタイムマネジメント
タイムマネジメントの成功には、日々のタスクだけでなく、全体像を見渡す戦略的な視点が必要です。
目標達成のためには、月間や年間といった長期的なスケジュールを考えることが重要となります。
これは「目の前の木ではなく、全体の森を見る」視点で、自分の時間をより大きなスケールで捉えることが求められます。

ついつい目の前のことばかり考えちゃうよね。
目標達成の”月間”での計画
上記の「森を見る」視点を実践するためには、月間の目標を設定し、それに対する具体的な行動計画を立てることが有効です。
これにより、自分の活動が目標達成に向けたものであることを確認し、それに合わせて日々のタスクを調整することができます。
手帳の月間リフィルへの連動
この月間の目標と日々のタスクを同期させるためにも、手帳が活用できます。
月間のカレンダーに目標計画をメモをしながら、その月で目標達成ができているかどうかを確認しながら進めることが可能です。
また、加えて「Toggl」などの時間管理ツールを使用することで、自分がどのように時間を使っているのかを客観的に把握し、それを元に時間の使い方を改善することができます。
まとめ

以上になります。個人的な感銘ポイントは以下の7点です。
→大事な予定を起点に考える
2:時間管理をアップデートする
→やりたいことベースで時間を管理
3:緊急性×重要性のマトリクス
→自転車操業から前倒し回路へ
4:第Ⅱ領域に集中する仕組み
→Togglを使って仕組化を図る
5:第Ⅱ領域の活動を科学する
→日・週・月の単位で振り返り
6:ノーと言いデレゲーションを
→やめるマインドと仕組みを創る
7:戦略的な月間計画
→大きなスケールで捉える
以上は私の視点で7つのキーワードに絞った場合の実践ポイントです。
本が大嫌いだった私も結果的に読書をするようになってきたのはこの書籍の影響によるところが大きいです。
また、この考え方を軸に、手帳を自作して、行動の仕組みを作ったら人生が変わりました(下記に紹介)。
本当に本の出会いで自分の人生ってガラッと変わるもんですね。
今後も自分の人生を好転させる生き方を共に模索して実践していきましょー٩( ᐛ )و
ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m
参考: “第3の習慣”に特化した書籍
また、第一の習慣の実践においては、特化してまとまった書籍やオーディブルが存在します。
より実践的にやるのであれば、下記を活用するのはアリです。
このシリーズは7つの習慣の各習慣ごとに実践的なアドバイスを1冊にまとめています。
下記、ポイントを押さえて読むと理解が深まります

項目数は多いですが、一つ一つの章はコンパクトにまとまっているので、さほど時間をかけずに
エッセンスを抽出できます。
特におすすめなのは、オーディブルでの聴く読書。
オーディブルならば倍速で読むと1時間ちょっとで読み切れます。
忙しい、社会人であれば、オーディブルでスキマ時間を使って読むことを強くおすすめします!
参考:セルフコーチング実践ツール
セルフコーチングを活用して、あなた自身の人生をより良くするための第一歩を
まずはどんなに小さなことでもいいので一歩アクションをしてみて下さい!
ここで紹介したポイントを実践する方法としては、手帳の活用は相性がとてもよいです!
また、本格的に深く学びたい!という方は下記のセミナーを利用してみることもオススメです。
上記は結構な金額がかかるため、個人的に認定コーチをとるまでに必要なことなどを
費用を抑えて軽く相談したい・概要をバクっと知りたいということであれば
下記のサイトでご相談できるように致します。
【関連】セルフコーチング×手帳活用のご相談に乗ります | 7つの習慣セルフコーチング認定コーチがポイントを共有
上記、どう言う形であれ、セルフコーチングを始めることで自分自身の可能性を最大限に引き出すことができます。
ご覧いただいている方々のセルフコーチングのイメージが沸き今後の人生に少しでも貢献できていたら幸いです。(‘◇’)ゞ