今回は7つの習慣の実践ポイントについて言及します。
7つの習慣を読んでみたけど、独自のキーワードが多い…
こんなことを思う人も少なくないのではないでしょうか。
特に序盤で「インサイドアウト」など、聞いたことないキーワードがでてくると
「一体これは何をいっているのか…」
と、困惑してそこで思考がストップしてしまう方も多いと思います。
事実ワタシもそうでした。。
そこで!今回は、7つの習慣の実践歴10年以上、7つの習慣セルフコーチング認定コーチのワタシが
独自の解釈も交えながら日々の実践につながるヒントをお伝えしてまいります。٩( ᐛ )و
ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格:国家資格キャリアコンサルタント
●実績:手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴1年
●属性:30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
目次
インサイドアウトとは何か
インサイドアウトとは端的に言えば
「自分のコントロールできることに集中しよう!」
という考え方です。
本書の中ではインサイドアウトの考え方についての言及は下記のようにされています。
インサイド・アウトとは自分自身の内面(インサイド)を変えることから始めるということであり、自分自身の根本的なパラダイム、人格、動機などを変えることから始めるということである。
7つの習慣より
つまり、インサイドアウトとは自分の意思で自分の判断軸や行動基準から変えていくというアプローチです。
また、7つの習慣では、これと対になる概念として「アウトサイドイン」という概念も出てきます。
これは、逆の意味合いで自分のコントロールできないことをするという意味合いです。
ただ、アウトサイドインは必ずしも全否定するわけではないという点がミソです。
7つの習慣を読み始めた時は、ここらへんの整理がうまくいかず
- インサイドアウト=全肯定
- アウトサイドイン=全否定
と考えていたのですが、資格の勉強をする中でそうでもないなということが分かりました。
そのため、今回はこの知識を実践をするためにも、下記の特徴を押さえるのが良いです。
また、その上で、日常に活かすための方法として手帳を使った方法もご紹介します。
- インサイドアウトの位置付け
- アウトサイドインの位置付け
- モチベーション理論との関連性
以下で順に触れていきます。
個人的な実践法として手帳での活用も発信しています。
インサイドアウトの特徴
まずインサイドアウトの特徴について述べていきます。
特徴を押さえるにはアウトサイドインとの位置付けの違いを押さえると理解が進みます。
インサイドアウトの位置付けとは
まず、前提として我々が目指すべきはインサイドアウトのアプローチです。
7つの習慣では、一貫して「インサイドアウトを意識せよ!」と繰り返し述べられます。
そして、対になる概念は字の如くアウトサイドインです。
比較するとこんな感じ
アウトサイド・イン | インサイド・アウト | |
概要 | 自分の外に変化の中心を置く | 自分を変化の中心に置く |
考え方 | 相手が変われば状況が変わる(他責) | 自分が変わると状況も変わる(自責) |
パッとみた感じ、インサイドアウトが理想で、アウトサイドインはダメなものと見えますね。
ただ、アウトサイドインが全てダメかというとそうでもないのです。
場合によってはこちらのアプローチも必要です。
これについては、最初は全く理解できなかったのですが、7つの習慣のコーチングセミナーを受ける中で理解できました。
日常で実践するためには、対になるアウトサイドインのメリデメも合わせて理解を深めることが大事です。
次にココを深掘ります。
アウトサイドインとの関わりとは
「アウトサイドインが必要な時はどんな時か?」
インサイドアウトとの関わりも含めて、アウトサイドインにつれます。
まずは、ここについて考えていきます。
インサイドアウトの見えない前提
インサイドアウトとアウトサイドインは前提が違います。
まず、インサイドアウトの考え方は「変えることから始める」です。
つまり
「A→Bにする」
ということです。何が言いたいかというと
「0→1ではない」
ということです。
人は今までの経験があって初めて良し/悪し、やる/やらないの判断基準ができます。
そのため、そもそもA、B、Cなどの複数の選択肢をもっていないと、”変える”ことすらできません。
つまり、インサイドアウトはある程度の経験があることを前提にしているのです。
まっさらな時に必要なこと
上記の通り、インサイドアウトは前提としてある程度の経験を有することがあります。
「では、何も経験がないまっさらな状態の時はどうすればいいのか?」
例えば、新社会人になって右も左もわからない状態を考えます。
この場合、自分で正しい判断ができないので自分ではなく上司の指示通りにやるのが現実的です。
つまり、最初はアウトサイドインにならざるを得ないのです。
(逆に経験もないのに自分を過信して唯我独尊でいくのは非常に効率が悪いです)
ここで、ポイントは誰の指示で動いたとしても経験を積むことができるので、その行動を振り返れるかどうかで大きな差になります。
これで始めて、自分で良し悪しを判断する基準ができ、主体的に考えて選択することができるようになります。
つまり、まっさらな状態で必要なことは経験値であり、右も左も分からない時はアウトサイドインは有効です。
その上で、自ら行動を振り返って意図的にインサイドインの回路にもっていけるかどうかが成功者と失敗者の差です。
確かに、何か初めてやる時は、詳しい人のやり方をそのままやるのが近道だよね
モチベーション理論との共通点!
実際にインサイドアウト、アウトサイドインの考え方や実践を繰り返して感じたことですが
非常に近いなと思ったのが、モチベーション理論との関連性です。
インサイドアウトとモチベーション理論
例えば下記のようなモチベーション研究などを見ていても7つの習慣の内容と共通することが多いのです。
モチベーション理論でいうと、それぞれ内発的モチベーション、外発的モチベーションというものとリンクします。
これは表でまとめると、理解がしやすいです。
外発的モチベーション | 内発的モチベーション | |
概要 | 自分の外の影響で行動する | 自らの気持ち・意思で行動する |
具体例 | ・怒られるのが怖いからやる ・報酬を得られるからやる | ・なりたい状態に近づくためにやる ・やること自体が楽しいからやる |
考え方 | アウトサイドイン | インサイドアウト |
このモチベーションの話もポイントは外発的モチベーションが必ずしも悪いと言うわけではないということです。
というのも、仕事一つとっても、最初はそんなキレイごとを言えないということです。
現実的には仕事に慣れるためにも、食べて生活するためにも稼ぐ(報酬を得る)ことが第一です。
その上である程度、稼げるようになってはじめて、ライフワークバランスを考える(なりたい状態になる)、仕事自体を楽しむのフェーズにいけるわけです。
ポイントは経験も積まずにいきなり内発的モチベーションを目指しても破綻するということです。
また、この点において、外発的モチベーションをうまく扱いながらも、内発的モチベーションに移行させる考え方もあります。
それが自己決定理論といわれるものです。
自己決定理論の実践のしかた
モチベーションの理想形としては
「全ての行動がなりたい姿に近づく行動でやること自体が楽しい!」
となる状態です。
ただ、これは一足飛びで実現することは出来ません。
全てを内発的モチベーションで構成するのはいきなりは無理です。
そのため、最初は外発的モチベーションをうまく活用するのが肝です。
例えば、仕事でも副業でも
「どんなことがあっても、3ヶ月は続けてみる!」
と、つまらない・やめたい…と思ってもやり通すことを自分に課します。
その上で、周りにやることを発言するなどして、逃げれない状態を自ら作るなども効果的です。
いわゆる外発的モチベーションを自分で作ります。
その上で、目標が達成できたり、やること自体が苦じゃなくなったタイミングで
うまく内発的モチベーションに移行させていきます。
具体的には、なりたい状態に向けた計画を自分がワクワクするような形に書き換えるなど
自分が楽しいと思えるようなことにすり替えていきます。
この考えを応用することで仕事でも副業でも勉強でもうまくモチベーションをコントロールできます。
モチベーションを自分でコントロールできると前向きになれます。
インサイドアウトを実践する手帳術!
ではこれらをどのように日常のアクションに繋げていけばいいか。
ここでも手帳は大活躍をします。今回は具体的な例を考えてから実践イメージを沸かせます。
インサイドアウト実践のイメージ
先に述べた通り、インサイドアウト(内発的モチベーション)を実践するにはまずは経験が必要です。
そのためにアウトサイドイン(外発的モチベーション)を前提として利用する必要があります。
ここでは、新入社員が仕事で成果を出す場合を例として考えます。
②得られた経験を通じて勝ちパターン・自分軸を作る
③自分軸で主体的な行動を量産する
STEP①:言われた通りにやってみる
まずは、周りの指示に従ってやるしかありません。
これは子どもが自分で考えて判断ができるようにまでは親の言われた通りに行動して成長することにも似ています。
そして、自分で判断できるようになった時に始めて自立させていきます。
つまり、初めてやること、判断がつかないことにおいては、外部の影響を使うべく
まずは信頼できる人の指示・判断に従ってやってみることがステップ1としてはポイントです。
STEP②:自分の判断軸を作る
その上で次に自分で考えて移行(アウトサイドイン→インサイドアウト)することをします。
特にSTEP①で動いている時に押さえるべき2点あります。
・アウトサイドインには期限をつける
<アウトサイドインを常に意識する>
アウトサイドインに対して前向きな意識がもてないと、多くの場合、穿った他責の考えに陥ります。
つまり
「あいつ(上司・親など)のせいで今、俺はこんなに苦労している!」
みたいな卑屈な考え方です。
これは最悪であり主体的な行動の真逆です。
そのため、アウトサイドインを意図的に利用していると考え
「これはプロセスであり、このストレスは成長のための試練なのだ!」
と思えられるかどうかがポイントです。
この考え方はだいぶマッチョな感じがするねぇ。。
<アウトサイドインには期限をつける>
また、実施期間においてもあらかじめ設計することが大事です。
というのも、自分のコントロール外のストレスをかけすぎると自分が崩壊するリスクがあるということです。
最近よく耳にする、ブラックな環境で働き続けて鬱になって潰れるパターンもこれです。
何を隠そうワタシ自身もこれで潰れかかりました。
見通しがもてない状況では気合いだけでは乗り切れません。
ゴールとなる目安があってはじめて、何クソ根性を使って頑張ることができます。
そのため、アウトサイドインはあくまで一時的なものであり
期限を設計した上でインサイドアウトへの移行を図ることが必要です。
また、想定した期限を過ぎても思った結果が得られない場合はやめる決断も必要です。
STEP③:主体的な行動の仕組化・習慣化
アウトサイドインとインサイドアウトの両者をうまく扱えれば、モチベーションコントロールできたも同然です。
まずは、アウトサイドインを否定するのではなく、最初のとっかかりとしてうまく扱い
その上でインサイドアウトの行動をできる基準を自ら作ります。
これを意図した形で行動する仕掛けをつくり、息を吸うように主体的な行動ができるようにします。
ポイントは両者の特性を活かして、あらかじめ行動計画(目標設定など)して、仕組み化・習慣化することです。
これをいつでも実践できるよう仕組み化するために手帳が使えます。
インサイドアウトを踏まえた目標設定!
上記のSTEP①〜③を実践するためにオススメなアクションが目標設定です。
つまり最初は周りの力を借りて行動の起点を作りつつも、その後は自ら考えて行動することを予め計画します。
この点で、手帳を使ってこの目標設定をうまく行い、定期的に振り返る習慣ができると意識的にインサイドアウトの実践が出来る回路ができます。
これは誰でもどんなところでも出来るので、まずは現在やっている活動を改めて目標設定することから始め、インサイドアウトを実践していきましょう!
まとめ
今回の7つの習慣における具体的な実践ポイントとしては以下の3点です。
→アウトサイド起点で目指すはインサイド
②アウトサイドインの位置付けとは
→最初に経験するときの一時的なきっかけ
③モチベーション理論との関連性
→自己決定理論を応用すると示唆が多い!
以上が実践のために押さえるべきポイントでした。
今まで、何事にも卑屈でモチベーションが低かった自分が前向きになれたのは7つの習慣の考えによるところが大きいです。
本当に本の出会いで自分の人生ってガラッと変わるもんですね。
今後も、7つの習慣の考え方をベースに人生を好転させる生き方を模索していきましょー٩( ᐛ )و
ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m