7つの習慣って読んだことあるけど、途中で読むのやめちゃった…。
分量が多すぎて躊躇する人も多いですよね。今回は認定コーチの資格を持つワタシが「7つの習慣」をざっくり解説しますね。
「7つの習慣ってよく耳にするけど分厚くて、手を出す気になれない…」
そんなことを思う人も少なくないのではないでしょうか。
『7つの習慣』とは、著者スティーブン・R・コヴィーによる、世界中でベストセラーとなった自己啓発の王様的な位置づけのビジネス書です。
とはいえ、あの分厚いビジネス書をどんなことに注意して読むべきなのか。
今回は、死ぬほど分厚いあの名著を、まずは超・ざっくりと俯瞰して抑えるドコをまとめます。
書籍の内容自体は超絶オススメで、これ一冊よんでおけば自己啓発のハウツーはほぼOKと思えるような内容です。
抵抗感を感じやすい『7つの習慣』の取っ掛かりの一助になれば幸いです。(‘ω’)ノ
ビビっときたTipsや手帳術を発信します ٩( ᐛ )و
●資格:国家資格キャリアコンサルタント
●実績:手帳歴18年 | 自作歴10年| デジプラ歴1年
●属性:30代2児の父 | 7つの習慣の資格も保有
目次
今回のおすすめ図書
「7つの習慣」のサマリー
内容が濃すぎて、正直サマライズできなかったりします。といっても冗長であったら意味がないので超ざっくりとまとめます。
一言でいうと『成功哲学のまとめ本』です。
もともと、原題は「The 7 Habits of Highly Effective People」です。
つまり、成功している人に関する書籍や研究を過去200年に遡って特徴をまとめた「まとめ本」です。
なので、基本的に自己啓発本で悩むことがあるならこれ一冊を押さえれば困ることはないと思います。
説明も具体例が多くて分かりやすく、科学的根拠も踏まえて解説がされているため誰でも理解がしやすいです。
それゆえに分量が非常に多いので、じっくり・ゆっくり読んで、腹落ちさせる必要があります。
「7つの習慣」の構成
7つの習慣の内容は下記の通りです。
第一部 パラダイムと原則について
「7つの習慣」本書より引用
インサイド・アウト(内から外へ)
人生の扉を開く「7つの習慣」
第二部 私的成功
第一の習慣 主体性を発揮する
自己責任の原則
第二の習慣 目的を持って始める
自己リーダーシップの原則
第三の習慣 重要事項を優先する
自己管理の原則
第三部 公的成功
第四の習慣 WinWinを考える
人間関係におけるリーダーシップ
第五の習慣 理解してから理解される
感情移入のコミュニケーション
第六の習慣 相乗効果を発揮する
創造的な協力の原則
第四部 再新再生
第七の習慣 刃を研ぐ
バランスのとれた自己再新再生
再びインサイド・アウト
やっぱり分量が多いわ…。
個人的・実践ポイント
7つの習慣は非常に分量が多いため、読み始めるにしても大事なところを頭にいれて読むと理解が早いです。
ただ、重要ポイントを絞るとしても「正直、全部が大事!」と言うのが本音ですが
「あえて、絞るとしたら…!」
下記の3点が超大事な押さえドコです。
下記、順に触れていきます。
各習慣のつながりを押さえる
まず、7つの習慣というタイトルなのだから当然、7つの習慣があります。
「では、それぞれの習慣は何を示しているのか」
誤解を恐れずにまとめるならば下記の通りです。
【第1の習慣】
>>『主体的な行動』を増やす習慣創り
【第2の習慣】
>>『正しい目標設定・実践の型』を体得
【第3の習慣】
>>『タイムマネジメント』の体得
【第4の習慣】
>>対人関係の『分析視点』を体得
【第5の習慣】
>>対人の『傾聴の押さえドコ』を体得
【第6の習慣】
>>他者との『相乗効果の創り方』を体得
【第7の習慣】
>>バランスよく『成長する仕組』を構築
そして、この、それぞれの習慣をさらに分類分けすると3つになります。
▶️第1の習慣〜第3の習慣
【分類2:他者との協働のし方について】
▶️第4の習慣〜第6の習慣
【分類3:習慣の継続させ方について】
▶️第7の習慣
イメージとしては以下の通り
また、押さえたいポイントとしてはこの習慣のつながりです。
最初に7つの習慣を読んだ時には気づかなかったのですが、実はこれは実践する習慣の順番が大事です。
例えば、第1の習慣はすべての習慣の基礎になっています。
これが実行できないと第2の習慣から第7の習慣を実行してもあまり効果がありません。
また第2の習慣で正しい目標設定をしないと第3の習慣での正しいタイムマネジメントはできません。
(本書でのタイムマネジメントは一般的なタイムマネジメントと少し異なります)
そして第4の習慣では対人関係における分析する視点がもてないと第5〜第6の習慣の実践が成功しません。
また、第7の習慣は一通り、全部できるようになった上でそれを仕組化するための方法として最後に記載があります。
このように各習慣が影響しあっているということを頭にいれた上で読むと理解が進みます。
最初に読んだときはぶつ切りの理解で全くわかりませんでした。。
インサイドアウトの流れを理解する
前述の通り7つの習慣において全ての習慣の中心・起点にあたる習慣が第1の習慣です。
この第一の習慣は「主体的になる」ための習慣ですが、ここでキーワードになるのがインサイドアウトという考え方です。
>>【関連】7つの習慣におけるインサイドアウトとアウトサイドイン
これは端的に言えば「自分がまずは変わって、その後に周りを変えていく」という考え方・アプローチです。
そして自分が変わるという点については下記の2点が具体的なポイントです。
2. 「影響の輪を広げる」という考えを実践
順にふれます。
「行動を選択する」とは
本書では一貫して
「刺激に反応するのではない!行動を選択するのだ!」
という主張がなされます。
「これはどういったのか?」
例えば、共働きの夫婦で、妻が育児について不満を抱えており、口論になりそうな状況を想定します。
▶️育児に協力的じゃないと急に主張する
【夫の心境】
▶️自分なりに協力しているつもりのため心外な気持ちになる
【夫の反応】
▶️そんなことない!そっちだって…!と言い返す
【その結果】
▶️お互いイラッとしてより険悪なムードになる
夫婦でのあるある状況です。
こうなってしまってはもう建設的な議論は望めません。
一方で、行動を選択する場合は下記になります。
▶️育児に協力的じゃないと急に主張する
【夫の心境】
▶️自分なりに協力しているつもりのため心外な気持ちになる
【夫の選択】
▶️イラっとした感情に気づく
▶️反論しても不毛であると考える
▶️何が問題になっているかを考える
【夫の行動】
▶️一呼吸おいて冷静になった後に話し合いの場を設定する
【その結果】
▶️平穏さを維持しながら前向きな議論に移行する
この状態にできれば建設的な議論ができます。
図示すると以下のような違いになります。
この違いのポイントは選択肢は実はいっぱいあるということにまずは気づけるか否かということです。
その上で「意図的に売られた喧嘩を買う」のか、「自分を殺して謝る」のか「課題解決の提案を模索する」のか
数ある選択肢の中から自ら行動を選択するということです。
これは、「言うは易く行うは難し」の典型です。
ただ、このフレームが頭にあるかないかで行動には雲泥の差ができます。
日常を過ごしていると、イライラすることなどは毎日あるわけですが、それに振り回されないようにするには
「なぜそうなってしまったのか、どうすればよかったのか」
を、このフレームで振り返るとあるべき状態に誘導しやすくなります。
「影響の輪を広げる」とは
これは正しい人との接し方について示してくれます。
ただ、この単語だけ見てもわけがわからないと思います。
これは自責と他責という考え方で整理すると理解が深まります。
▶️全てのことは自分の責任であるという考え
【他責の考え】
▶️全てのことは他人の責任であるという考え
言わずもがなですが、7つの習慣が大事だというのは前者の自責の考えです。
例えば、会社内でいつも無理難題をおしつけてくる上司がいることを想定した時に上記の視点で整理すると下記の対応になります。
▶️何でこんな無茶を毎回いわれなきゃいけないんだ。こんな上司の元だから俺は活躍ができないんだ。最悪だ。
【自責の場合】
▶️求められるレベルが高い、その真意を自分はわかっていない、まずは何をすると役にたつか聞いてみよう。
上記のような考えをもって行動できる人はほんの一握りかと思います。
ただ、このような行動ができたら、上司からも一目置かれ、周りからもすげぇなと言われてみられ方が変わります。
これを7つの習慣では影響の輪を広げるという表現をしています。
また、こうなると自分の立場や周りの関わり方も結果的に変わり、環境が変わります。
この状態を自ら作っていくことをインサイドアウトというアプローチとして7つの習慣のコアの考え方になっています。
また、この例としてインドの独立の父であるガンジーのエピソードなどがでてきます。
ガンジーはどんな環境にあっても不屈の精神で草の根運動を展開し少しずつ民意を得て、最終的には大成します。
まさに影響の輪を広げてインサイドアウトをする究極の実践例のようです。
このような、歴史上の偉人などロールモデルとして多くでてくるので、この視点で歴史上の自伝をみてみると今までと違う視点ですごみを理解できます。
日本人なら歴史上では二宮尊徳氏、近年では稲盛和夫氏がロールモデルだと思います
刃を研ぐ仕組みを構築する
最後に、この考え方を継続可能な形で実践し続けるためには、どうすればいいか?という観点も言及があります。
それが第7の習慣にあたる刃を研ぐ(再生)という考え方です。
良い習慣を磨き続けるポイントも教えちゃうよ!というのが7番目の習慣です。
成功は一過性なものであったらダメで、人格を磨き続けないと成功はできないという考えがあります。
具体的には下記の4つの視点で磨けと言及があります。
▶️身体が強く物理的に生産性を下げないためにやるべきこと
【情緒面】
▶️人との交流や自分の趣味嗜好を深めるためにやるべきこと
【知性面】
▶️読書や勉強など知識を常に更新するためにやるべきこと
【精神面】
▶️自分の精神や習慣の力を維持するためにやるべきこと
ポイントはこれらをバランスよくやりなさいという点です。
また、これを実行する時に留意しないといけないのが自分の役割を認識した上でアクションプランを立てなさいという点です。
例えば、子供がいるならば親として、束ねるメンバーいるならリーダーとして、何をするのか。
これはライフステージによってやるべきことは変わります。
これらの自分の役割認識を持ち、主体的な行動をとって人格を磨く装置がこの第7の習慣です。
ちなみに、私の場合は手帳にこれらを明記して、毎月4つの視点で設計しなおし、毎日振り返る習慣を作っています。
やり方はどうあれ役割認識をもってかつバランスよくというのがキーです。
まとめ
以上になります。本書の押さえドコは以下3点でした。
▶️1→2→3、4→5→6の順番で実践が必要
・インサイドアウトの流れを理解する
▶️行動を選択し、影響の輪を広げる
・刃を研ぐ仕組みを構築する
▶️役割認識をもって4つの観点で磨く
以上はあくまで私の視点であり、かつ3点に絞るとしたら…という超ざっくりポイントです。
ぜひ10代、20代のうちからぜひ一読いただき20代からはガンガン実社会で実践すべきだと思います。
本が大嫌いだった私も結果的に読書をするようになってきたのはこの書籍の影響によるところが大きいです。
また、この考え方を軸に、手帳を自作して全てが変わりました。
本当に本の出会いで自分の人生ってガラッと変わるもんですね。
これからもこの7つの習慣の考え方はブラッシュアップして
自分の人生を好転させる生き方を模索して実践したいと思います。٩( ᐛ )و
ご精読頂きありがとうございました。
m(_ _)m
【参考】各習慣の実践ポイント
また、7つの習慣は各章ごとにオーディブル(聴く読書)が存在します。
各習慣一つでもかなりボリューミーなので実践のコツとしては
体得した習慣に的を絞り期間も絞って実践することをオススメします。
その点、下記のような7つの習慣を分解して解説する書籍もあるので活用していきましょう。
上記は、2023年時点で全てオーディーブルに対応しており聴き放題コンテンツのため
通勤しながら、掃除しながら、など ●●ながらでポイントになるところを繰り返し聞いて頭に刷り込みながら
実践ポイントをイメージすること、そして日常で実践する回数を増やす回路を作るのがオススメです。
【参考】7つの習慣のセミナー
また、7つの習慣は実は専用のセミナーがあったりします。
所用時間も他のセミナーと比べるとさほどかからないのでサクっと理解を深めたい人にはオススメです。
また、実は実践するための資格もあるので実践を極めたい!という方はこちらがオススメ
個人的に受講して思いましたが、似た想いを持つ人とも出会えるのでオススメです。
自己対話のスキルを高め、一緒に理想の人生にしていきましょう!٩( ‘ω’ )و
・インサイドアウトの流れを理解する
・刃を研ぐ仕組みを構築する