
今回は家計における“家計簿の管理法”について言及します。
結婚後、家計管理はどのように変えましたか?
普段、どんなものにどのくらいお金を使って、いくら残ったのか、そもそも収入額に対してそれは適切なのか?
お金を貯めたい、節約したいという場合は夫婦それぞれの収入や支出の額を全て見えるかして適切な家計管理をすることが一番の近道です。
とはいえ、この暗黙知になっている領域は中々、人に聞きづらかったりします。
そのため、今回は、どのようにお金を見える化して管理をするのか、3年やって見えてきた効果的な運用方法について備忘録を残します。
目次
今回の論点整理

貯金を最大化するために必要な要素とは
貯金を最大化するために必要なことはどういったものでしょうか?
結論から言うとズバリ、家庭内のお金の動きの見える化、これをすることに尽きます。では
『なぜ、見える化することが貯金額に影響するのか?]』
これには様々な理由がありますが、
一番大きいのは、夫婦がお互いを監視し合う構図になることで下手なこと(浪費)ができない状態になる。
他にも要因はありますが、この影響が強いです。
言うなれば、良い意味で監視社会を創って行動を正すことにあります。
ではどのようにして見える化して適切な家計管理にして貯金額を最大化させればいいか
今回はそれについて触れていきます。

確かにこの手の話って先輩や同僚にも聞きづらいんだよね。。
家計管理のポイント
上記の内容を実施するために必要なことは以下の通りです。
留意しているポイントは以下の3点です。
順に触れていきます。
今回のポイント

①収支の見える化と戦略的お小遣い制
見える化について
まず最初にやることは『収支の見える化』です。これは家計管理をする上でベースになります。
ただ、私の場合、この時点でかなり抵抗がありました。それというのも
「もらう額に対して使う額多すぎでしょ。無駄が多すぎる」
と、妻から指摘されまくるのが容易に想像できたため、自己防衛的に構えていました。
ただ、見える化しないことには戦略も立てられず前に進められないのも理解できていたので下記のルールを元に可視化を勧めました。
- 今の現状から今後(未来)の計画を一緒に考えることが目的
- 今までの使い方や経緯については何も口出しはしない
ポイントは過去ではなく未来に焦点をあてること。
このルールを持つことで、本質的でないところで小競り合いをするみたいなことがさけられます。
お小遣い制について
その上で、次に行うのか『戦略的お小遣い制』の導入です。
これは賛否両論分かれますが、手にする額が限定される方が、
その条件化でお金をやりくりしようとするので単純にお金の浪費が避けられます。
ただ、いきなりお小遣いゼロ円からスタートで無理な額ではあまりにも融通が利かずストレスがかかるので以下のルールで実践しています。
- 今までの貯金はそれぞれのヘソクリとして保管する
- 今までの支出金額の内訳から現実的な目標ラインと小遣い額を決める
このルールを引くことでストレスフリーで新ルールに移行できます。
恐らく最初の一年はお小遣い額を多少オーバーするでしょうがそれは貯金額(ヘソクリ)を切り崩して補填するという考えです。
ちなみに、我が家の場合、具体的なお小遣い額は私が4万で妻が3万です。
個人的に、家に入れる額とは別に月7万~9万円程度をあまり意識せずに使っていたのですが、色々と見直した結果4万くらいでいけると判断しました。
(※平均は3~4万らしいのですが、今までの消費額からいきなり3万は厳しいことは理解してもらい4万にしてもらいました)
つまり、強制的に3~5万円分が節約され、家庭の貯蓄として蓄えることが出来ます。
尚、このお小遣い制の導入をすると家の食事や家で作ったものを会社にもっていく等、個人の食費額が浮く形を模索するため、節約意識と共に家中心の行動がが増えます。
そのため、お小遣い制を敷けば敷く程、外で食べたり飲んだりする機会がへるので、家庭時間が増えるという側面も効用として持ち合わせています。

前からお弁当もっていく?っていっていたのにようやくか…。
②ライフステージに合わせた貯金計画
さて、上記で無駄な浪費を抑えるベースの部分は固まりました。
その上で次にやるべきことはズバリ「何のために貯金をするのか」を考えることです。
節約生活をするにしても目的がないとモチベーションが続きませんし、節約が目的になると手段が目的化することになりえます。
事前に大きな目標・目的を夫婦で握った上で、それを実現させるために一緒にコツコツがんばるんだ!という状況になっていないと苦痛になります。
ではどんなことが目標になりえるのか?例えば以下のようなもの
- 来年にキャンプグッズを一通りそろえてキャンパー家族になりたい!
- ファミリーカーを2年後にキャッシュで買いたい!
- 家を買って40歳までにローン返済したい!
- 子供の養育費は大学入学までに貯めてローンを組まずにいきたい!
- 50歳には独立して起業したい!最低限の必要資金を貯めたい!
- 60歳までに別荘も欲しい!
- 70過ぎても毎年(出来れば毎月)海外旅行いきたい!
こういった項目はいくらでもあると思いますがポイントとなるのは
「夫婦の価値観や大事にしたいと思うものをベースにして時期を決める」
ということです。
これが出来れば目標が立てられます。
節目ごとのイベントを考えると大金が必要なことが見えますので
それに準じて貯金の目標額が設定できます。
特に子供がいる場合は、子供のライフプランを考えるとイベントが想定しやすいです。
例えば、子供が小学校の時には持ち家が欲しいとなった場合、
仮に3000万をなんとしてでも10年で貯める!ということであれば
今から年300万、月25万、これをどうためるか。となります。
一見無謀に見えますが、共働き世帯の場合、妻の給料をまんま家貯金に充てれば割と実現可能です。
この場合、それ以外の全てを夫の給料でやりくりできるよう目標ラインを設計すれば良いわけです。

家を買う、車を買うと考えると一見バカ高く感じますが、月額で分解すると割と現実的になります。
③項目ごとの目標設定と振返り習慣
そして最後が目標額の設定と振返り習慣です。
目標設定について
我が家ではZaimを使って項目ごとに目標設定を設定をして夫婦で状況確認しながら週末に使った費用を入力して進捗確認をします。
ただ、ここはやりたい目標と期限に依存するのでどのような目標設定にするか次第です。
我が家は、貯金の割合が45%を超えるので一般的には中々ハードな目標設定なようで、世帯年収の20~30%くらいが一般的なようです。
使う額が制限されると、窮屈になってストレスになるのでは?と思っていたのですが、
明確な目標と使う限度額が設定ができると想像以上に前向きに実践ができます。
振返り習慣について
さらにこれを前向きにするためにポイントになるのが、振返り習慣を作ることだと思います。
具体的に言うと、毎週末、目標額に対して、到達しているのかどうかを確認しながら、目指している目標状態をリマインドします。
この機会を定期的にもつことで、目標への意識が上がり、結果的にそれまでのプロセスを楽しむことができます。
逆にこの目標状態が描けない(目標がない)状態で切り詰めていってもそれはストレスがかかるだけだと思います。
そのため、ステップとして、目標状態を描いた上で、目標額を設定し、ちょくちょくリマインドするという流れが良いかと思います。

ミッションクリアできるかどうか、毎月ゲームをしているような感覚です。
家計管理の参考図書
以下のような参考図書を一冊でも手元においておくと、夫婦で目線合わせをして実践がしやすいです。
まとめ

上記、まとめるとポイントは以下の3点です。
- 収支の可視化と戦略的お小遣い制
▷世帯全体の収入と支出を見える化した上で貯蓄の余剰を判断 - ライフステージに合わせた貯金計画
▷夫婦の価値観に合わせた目標設定とそれに準じた計画を作る - 項目ごとの目標設定と振返り習慣
▷週末に目標状態をリマインドしてワクワクをキープする
一人暮らしの時とは打って変わって、関わる人が増えてそれぞれの思惑があるため中々、目標設定や運用ルールを決めるのが難しいのが夫婦の家計管理だと思います。
ただ、家族になるからこそ考えられる目標状態はいっぱいありますし、そこに向けて頑張るという仕組みを作るのは非常に健全ですし、やる気に繋がります。
上記の手順を踏み習慣化することで、家族みんなが幸せを感じられ、そして無駄のない貯蓄の計画の実践が出来ますので若い夫婦ほど早くからの実践をオススメします!
ご精読頂きありがとうございました!
m(_ _)m